185375 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

機材ブログ

機材ブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2019.10.08
XML
カテゴリ:製作
昨年作ったベースプリアンプがあるのですが、
製作の際に元々はフェンダー型のトーンスタックだったものを
自分の好みに合わせて変形させていきました。

その中でも少し気に入ったものをここに掲載します。



ベースプリ、製作を始めたキッカケは覚えていませんが

・シンプルなアウトボードプリアンプを作る
・リレーバイパスなど、まだ形にしていなかった設計を取り入れて実際に作ってみる

といった意味合いでの製作だったように思います。




まず、プリアンプの回路自体は
(アイディアはたくさんありましたが)あまり重要ではなかったため、

一先ずは、よくあるFENDERトーンスタック、F-2Bなどを参考にしました。





上記が特にひねりのないフェンダー型のトーンスタックです。

ソフトの都合で、ポットの表示が抵抗二本となっています。見づらくてすいません。



この動作をどの程度まで理解しているかとなると
私を含めて未熟な人間から、玄人の方まで様々なレベルの方がいるかと思います。


詳しい解説は既にたくさんの方々が素晴らしいブログなどでされているかと思いますので
私からは詳しい説明は省かせていただきます。






今回はトーン回路に入る前に直流カットしているため
上記のようにベースコントロール付近にある直流カット用コンデンサは取っ払い
直結に変更しても問題ありません。

真ん中辺りにあったコンデンサが消えています。






ベースコントロールとミッドコントロールは
グランドに向かってぶら下がっているだけのため、
上記のように順番を入れ替えても動作は変わりません。

抵抗とコンデンサ(周波数ごとに抵抗値の異なる素子)の組み合わせだけで、

別ルートから引き込んだラインなどもないため
順番に関係なく抵抗の合成値、つまり動作は同じとなります(たぶん)。








ベースコントロール回りを変更し、見やすく書き換えています。
あと表示の定数がベースフラットからブースト状態に変化しました。すいません。



今回はトランジスタ回路ですので
トーン周りを必ずしも高いインピーダンスで扱う必要はありません。

抵抗値を一桁落とし、コンデンサの値を一桁上げることで

周波数特性を維持したままに、
抵抗の数字を落とすことが可能です。


電気特性的には、これだけで音は変わりません。
(細かくみたらそりゃ違いはありますがターゲットの周波数は同じで動きます)



今回はこれを使ってベースコントロールに変更を加える回路となります。






これまで死んでいたベースポットの抵抗(下側)部分を
次段(もしくは前段)のソース部分に繋ぎます。


組み合わせる増幅段は
FETでもトランジスタでもオペアンプでも構いません。




さて、元々のベースコントロールはブーストのみの仕様ですが
個人的にはこれが扱いづらく、カット方向の動作が欲しいと考えておりました。


そこで、実質2端子で動作しているポットにアレンジを加えて
何とかブースト&カット動作ができないかと考えた回路の一つがこの回路です。



このアレンジの基本的な動作ですが、

FETに付いている、元々のソースバイパスコンデンサの値を小さめに設定しておくことで
ローカット状態を基本としています。

そこからベースコントロールを上げるごとに
大容量コンデンサに信号が流れてフルレンジ動作へと変化していきます。


更にベースブーストが加わりますので
絞り切りのローカット状態から上げ切りのベースブーストまでを連続可変できる動作となります。



この動作をスムーズに確保するには、
ベースポットの抵抗値が
FETのバイパス部分にも適正な数値でなければいけません。

そのため250kΩや1MΩなどの高抵抗が使われる真空管回路には不向きで、
トランジスタだからこそ実現できる回路といえます。


また今回は見やすさのため後段のローカットとしましたが、
歪みの回避などを考えると前段ローカットが使いやすいと思います。

また、うまくアレンジできれば歪み(クリップ)の前でローカット、
歪みの後ろでローブーストできますので

ゲインレンジに合わせた調整など様々な活用が可能かと思います。

※定数を詰めないまま歪みの試作した際は音量差が大きく使いにくい回路となりました。
 要注意かもです。





また、うまく詰めればブーストカットのバランスで
概ねフラットなポイントも作ることができますが
個人的にはそこにこだわるよりも多少ブースト感を残すなど、
実際のニュアンスを重視したほうが良い回路に仕上がるのではないかと思います。


個人的にキレイなアレンジで結構気に入っているのですが
この先しばらく日の目を見る機会がなさそうですので、この辺りで一度供養してあげたいと思います。


これを使って何かいい回路ができたら
ぜひ教えてください~







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019.10.08 10:59:22
コメント(0) | コメントを書く
[製作] カテゴリの最新記事


PR

Category

カテゴリ未分類

(0)

製作

(15)

その他

(3)

ギター

(3)

ベース

(1)

機材

(6)

電子回路(パッシブ)

(9)

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

murayama@ Re[1]:アンプの音量はワット数では決まらない(09/21) ひろしさん ありがとうございます。 さて…
ひろし@ Re:アンプの音量はワット数では決まらない(09/21) 初めまして。非常に興味深い記事で、参考…
ひろし@ Re:アンプの音量はワット数では決まらない(09/21) 初めまして。非常に興味深い記事で、参考…
murayama tone laboratory@ Re[1]:ハーフトーンなどのPU並列接続(07/27) いよかんさんへ コメントありがとうござい…
いよかん@ Re:ハーフトーンなどのPU並列接続(07/27) ジャズべやPJのミックスって思ってるのと…

Archives

2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12

Calendar


© Rakuten Group, Inc.