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こきっつぁんの765EVENING

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こきっつぁん

こきっつぁん

2008.03.20
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カテゴリ:閑話休題
桜


1985年3月20日。


今から23年前のこの日。
まだ、まりころちゃんや原ちゃんが生まれたばかりの頃。
私は東京へ旅立ちました。

東京の建設会社でこれから働く為に。





前の日は、家族全員(といっても4人だけだけど)で、
父親の馴染みのスナックへ行きました。
私にとっては、初スナック。
もちろん、無礼講で水割りを飲みましたよ。
さすがに、中学生の弟はオレンジジュースだったけど(笑)

この時に撮った写真が、現存する唯一の家族全員が写った写真です。
別に、誰かが死んだ訳じゃありませんよ(笑)
家族で写真を撮る習慣も、機会もなかっただけです。



そのスナックから家に帰ってすぐ、
中学時代からの親友(今も親友)の家へ、
明日、上京する旨と、しばしのお別れを言いに行きました。
それまで引っ越しのことでバタバタしていたので、
友達にはいつ行くとは報告していなかったんです。

さすがに、明日旅立つと聞いて、親友は驚いてましたね。
でも、コンビニから食料を買ってきてくれて、
軽く「お別れ会」を開いてくれました。
親友も、25日に長野に旅立つ予定だったこともあって。






3月20日当日。旅立ちの日。

まだエクランを建設中の甲府駅から、
目指すは会社の寮がある国立市の国立駅。



一応、出発の日ということで、
家族は全員、駅のホームまで見送りに来てくれました。
でも、さすがにみんな口が重くて、誰もしゃべらない。


その静寂を破るように、父親が、
「おい、そば食べるか?」とぽつり。


なんだろう、別に父親もそばなんか食べたくなかったと思うんですが、
この重たい空気が嫌だったんでしょうね。
私も、別にそばなんか食べたくなかったんですが、
つい「うん」と返事をして、食べることにしました。


甲府駅にあるそば屋は、みたけそば。
注文したのは、月見そばだったかな。
黙って、父子で隣り合ってそばをすするのは、
ある意味、異様な風景ではあるんだけど、
なんか父親の想いというのが伝わってきて、胸にグッときちゃいました。
さすがに涙は流さなかったけど。



その後、数分して家族と別れて普通電車に乗り込み、
曇り空の甲府駅をちょっとずつ進み出した時は、
さっきとは違う感傷が胸に来ましたね。
この慣れ親しんだ街と離れるんだという惜別の感情だったのかも。




集団就職での別れや、外国へ旅立つ別れを体験している人は、
「たかが甲府から国立まで行くのに、おおげさな」と思う人もいるでしょう。
今、振り返ると、私もそう思います。
でも、人生の岐路での旅立ちというのは、距離の長短うんぬんではなく、
自身の覚悟の度合いで、感傷的になるのではないでしょうか。




期待と不安の旅立ち。
あの日の想いは忘れないし、忘れちゃいけない。




3月20日は、旅立ちの日



それでは曲です。松山千春で「旅立ち」  どうぞ!







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Last updated  2008.03.20 23:07:17
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