Kielは素晴らしかとこばい。
ぱちっと目覚めると 午前6時。しまった、タダは物凄く熟睡していたようだ。しまったー・・・しまったー、と思いながらも、とりあえず風呂に入った。ここにも風呂釜は無いのでシャワーだけだが。(あぁ、道後温泉・・・じゃなくてもイイ。寿温泉←大学近くの銭湯 に行きたい・・・)とりあえず、のんびりと荷物の片づけをして、朝食を食べるために階下のレストランへ向かう。朝食はビュッフェ形式で何でも好きなものを食べることができるのだが、屋内なのに、寒い。無茶苦茶・寒い。何と冷房が入っていたのだ。(そりゃ、食べ物が痛んじゃアレですからね、でも・・・極寒の地で、冷房て。) 適当に野菜やチーズ・ハムをつまんで席に戻ると、タダの席に黒白の猫が座っていた。「えぇ?!」ピンクの首輪にどくろのマーク、どうやらこのレストランの飼い猫のようだ。タダの朝食を狙っているのだろうか。タダは猫は大好きだが、ビュッフェの食べ物はどれも猫には良くないものだったので、あげるのを拒否すると、彼女は(猫はドイツ語で女性冠詞なのでタダの独断で「彼女」と呼んでおります)別の席の恰幅のいいおじさんのもとへと移動していった。 9時過ぎにホテルを離れ、電車で1時間10分のところにあるキールへと向かった。昨日とは打って変わって晴天。窓の外はどこもかしこも真っ白で、空の青とともに素晴らしい風景を作り出していた。 キールは、寒い。しかし、到着して早々キールの人々に温かく迎えられて驚いた。「どこへ行くの?」「この電車は@@行きだよ」「どこから来たの?」なんとやさしい町の人々だろう。観光案内所のおじさんもとても丁寧に町の説明をしてくれた。 タダの旅の目的はキール。 その目的の地の人々は素敵な人ばかりだった。キールからバスで45分のところにあるLaboeには、古い潜水艦とモンスタータワーがある。バスから降りてすぐ、タダの目に飛び込んできたのは沢山の漁船。11ヶ月間見ることの無かった・海。(ちなみにタダの故郷は瀬戸内海に面した地域。自転車で5分で海が見える)途中の海沿いの道から、船が見えた。長崎のイージス艦を思い出す。 さ・・・さぶぃぃぃぃぃぃぃとまぁ叫んだところで何にもならないが、バス停から徒歩10分のモンスタータワー(正式名称は多分Marine-Ehrenmal)に急ぐ。 このモンスタータワー、入館に何ユーロかとられるのだが、潜水艦も見学すると少々割引になる。その上タダはハイデルベルク大学の学生証を見せたので3・5ユーロで入れることになった。(こういうときにも大学付属の語学学校はお得) 真正面から見ると普通の塔だが、横から見ると滑り台みたい。詳しくは分からないが、この塔、1900年代の初期に100数十日で建てられたらしい。キール自体が軍港都市で、ラボァにも軍の基地(説明書詳しく読まなかったので不明)があったそうな。あの悪名高いチョビひげの彼も落成式にここを訪れている。この塔は海難事故でお亡くなりになったかたがたの追悼の塔であり、潜水艦を使った戦争のことを知るのにも役立つ博物館となっている。(ちなみに、タダの翻訳には限界がございますので、ここの文章には責任は持てません) U-955(だったか、995だったか。)は中に入ることが出来、当時の潜水艦内部を知ることが出来る。どうでもいい情報だが、中にあるトイレは無茶苦茶小さかった。(ちなみに展示物なので使えません)中では、モールス信号が流れていた。タダにモールス信号を解読する知識があれば・・・。 一番上まで階段で上がると、どうでしょう、この景色。85mの高さです。周りに高い建物がゼロです。この塔、天気のいい日にはデンマークからも見えるとか何とか。 小腹がすいたので、近くにあった軽食屋によると、そこのマスターはカイザー髭に水兵さんの格好(言うて見ればポパイの格好)をしていてお茶目だった。「寒いのかー、今日はいい天気だし空気も乾いているじゃないかー!!」いや、あなた屋内にいらっしゃるから おほほ。 とまぁ、LaboeとKielをのんびりゆったりと過ごして(本当に時間がゆったりと流れているような気がした)岐路に着いたタダなのでありました。(帰り道の夜行バス、アウトバーンで突然バスの前扉が開いて乗客に衝撃が走ったことはまぁお笑いネタで。その後ずっと警告アラームは鳴り続け、ケータイでどこかに電話する運転手は半泣きだった。) さ、残りのドイツ。有意義に過ごそー!!キールのおかげでストレスから開放されたタダなのでありました。(まぁ、そんなストレスためてないですけど・・・) ポチお願いします!! わん!