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エイズウイルスに感染した人の血液が、献血の際の検査をすり抜けて2人に輸血されていた問題で、このうちの1人の60代の男性が、エイズウイルスに感染していたことが大きなニュースになっています。
12月1日は世界エイズデーです。街角で見る赤いリボンは「レッドリボン」で、「エイズに関して偏見をもたない、エイズと共に生きる人々を差別しない」というメッセージです。世界では3530万人を超えるHIV/AIDSの患者がいると言われています。日本では、2012年に報告された HIV感染者数は1002件、AIDS患者数は447件。両者をあわせると1449件です。AIDSは、日本語で「後天性免疫不全症候群」です。病気と戦う免疫の力が低下するので、ふだんはかからない、いろんな症状が出てきます。 次の3つの経路で感染します。 (1)性の行為による感染 2013年6月までに報告されたHIV感染者の報告数のうち、同性との間が約73%、異性との間が16%を占めていました。 (2)血液を介した感染 主に覚せい剤などの注射器の“回し打ち”です。また、献血された血液は検査されていますが、早期感染の可能性を完全に排除できません。 (3)母から赤ちゃんへの感染(母子感染) 母親がHIVに感染している場合に、妊娠中や出産時に赤ちゃんに感染することがあります。母乳を与えない、HIV感染症の治療薬を飲むなどで感染を抑えることができます。 3種類の抗ウイルス薬と薬の効き目を高める補助薬を一緒に服用する治療をエイズの発症前に始めれば、ウイルスを体の中から完全に無くすことは難しいものの、生涯、発症を防ぐことも可能になりました。日本たばこ産業株式会社及び鳥居薬品は、2013年5月14日に、抗HIV薬「スタリビルド®配合錠」を販売開始しました。「スタリビルド®配合錠」は、エルビテグラビル150mg、コビシスタット150mg、エムトリシタビン200mg、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩300mgの配合錠です。この薬は、日本で初めての、1日1回1錠の服薬で治療を行う抗HIV薬であり、長期的な服薬遵守の向上が期待できます。薬価は、1錠 6,749円です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 1, 2013 07:31:40 PM
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