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内臓脂肪の蓄積に着目した特定健診(メタボ健診)で、腹囲の基準値(男性85センチ以上、女性90センチ以上)は下回るものの、生活習慣病になるリスクの高い「やせメタボ」への対応が、専門家の間で議論されています。脳卒中などを発症する可能性が、メタボ並みに高いことが明らかになったためです。 肥満で内臓脂肪が蓄積すると、高血圧や糖尿病、脂質異常を引き起こし、動脈硬化を進行させ、脳卒中や心臓病などのリスクを高めます。 メタボの診断では、腹囲を最も重視しています。男女とも腹囲が基準値以上であることを前提に、 〈1〉血圧が高い 〈2〉空腹時の血糖が高い 〈3〉中性脂肪が多い――の危険因子のうち、二つ以上あてはまるとメタボと診断されます。腹囲が基準値未満でも、体格指数(BMI)が25以上であれば、メタボ同様の扱いになります。 ところが腹囲とBMIが基準に満たなくても、三つの危険因子のうち複数があてはまる「やせメタボ」は、全国で推計914万人(男性380万人、女性534万人)に上ることが、厚生労働省研究班から発表されました。同じ調査で推計971万人とされたメタボとほぼ同数でした。健康な人と比べた脳卒中などの発症リスクは、やせていても危険因子が一つで男性1.78倍、女性2.12倍、二つ以上だと男性1.91倍、女性2.54倍と高いことが、別の研究班の調査で分かりました。 *やせているからといって安心せず、検査値に異常がある人は、早めに受診して、適切な治療を受けることが大切です。
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Last updated
October 21, 2016 08:56:57 PM
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