4月8日は『タイヤの日』です。これは『春の全国交通安全運動』が行われる4月と、数字の『8』がタイヤをイメージさせることから、この日が『タイヤの日』となりました。タイヤの正しい使い方や選び方を広めて、交通安全に繋げることを目的としています。
タイヤは大きく分けると、『夏用』と『冬用』があります。『夏用タイヤ、ノーマルタイヤ』とは、新車に標準装備されている一般的なタイヤや取り替え用のタイヤのことです。『夏用タイヤ』の寿命は通常、タイヤの溝の奥にある突起『スリップサイン』でチェック出来ます。タイヤの溝がすり減って、溝の深さが1.6ミリを下回ると、『スリップサイン』が現れます。
『冬用タイヤ、スタッドレスタイヤ』は、雪道や凍結した道を走るために作られたタイヤのことです。スタッドとは『鋲(びょう)』のことです。積雪のない舗装路で鋲付きのタイヤを使用した場合、金属製のスパイクがアスファルトを削り、道路を傷め粉塵を発生させました。特に、札幌や仙台など積雪量と交通量の多い都市部では、粉塵の影響で目、鼻、のどの疾病や気管支喘息を悪化させるなどの健康被害が発生し、スパイクタイヤの使用が法律で禁止されました。そのような社会状況の中、1982年にミシュランより、スタッドレスタイヤが日本でも販売されました。一般的に普及するようになったのは1990年頃からです。『スタッドレスタイヤ』には低い温度でも、しなやかさを失わない、特殊なゴムが使われています。そこに太くて深い溝が刻み込まれていて、雪道や凍結した道でも安心して走ることが出来るといわれていますが、凍結しているとやはりスリップする危険性が高いです。冬の道で優れた性能を発揮する『スタッドレスタイヤ』ですが、雨の道路や水たまりを走る時、ブレーキの性能が『夏用タイヤ(ノーマルタイヤ)』より劣ります。わたしは例年、3月10日頃に『夏用タイヤ』に取り替えます。