無意識に左へ左へと傾く習性は『左回りの法則』ですが、『右回りの法則』というのもあります。人は子供の頃から自然と左回りに慣れている分、右回りに対して違和感を覚えたり、不安や不快な気持ちになったりすることが多いとされます。逆にこれを利用しているのが、お化け屋敷やジェットコースターです。より不安な感情をあおるために、わざと右回りに作られていることが多いそうです。それに対して、メリーゴーランドのように、お子さんが楽しむアトラクションは左回りに設計されていることが多くなっています。
『回転寿司』は、右回りの所が多くなっています。右利きの人の場合、基本は右手でずっと、お箸を持っているので、流れて来たお皿は空いている左手で取ることになります。"お皿を取るか、取らないか"を判断する時間を長くする・・・という目的もあるそうです。左手でお皿を取る場合、右回りの方が流れて来たお寿司が自分の好みのものかどうか、取るか、取らないかを判断する時間が長くなります。お皿が左に通り過ぎてしまっても、左手なら何とか取ることが出来ます。それでも最近では、お店のレイアウトによって、お寿司のお皿が左回りに流れて来るお店も増えているそうです。
緊急の時に使う非常階段も、『右回り』に設計されているものが多くなっています。これは降りる時に『左回り』になるようにしているからです。そもそも非常階段は、上るためには作られていません。(鈴木杏樹 行ってらっしゃい)