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カテゴリ:登山・ハイキング
今シーズン2度目の南アルプス、今回は身近な所からというわけで入りやすい茶臼岳をセレク
ト。朝2時30分に自宅発。山仲間のo野さんと待ち合わせて合流、富士見峠を越え井川湖を 過ぎたところまでは予定どおりだったが畑一ダム手前の東海フォレスト臨時駐車場のところで 通行止め。先日の台風の影響でここから300m先の地点で路肩決壊がありやむなく駐車場に クルマをデポ。5時に歩き始めた。 天気はまずまず、ちょっと青空も見え始めていい感じ。5時35分沼平ゲート着。ここも台風 6号の大雨でゲート手前の沢の水が舗装道路を流れている。新聞に載っていたゲートの先の道 路に流れ出た土砂も今日はきれいに片付いていた。茶色に濁った畑薙湖の水位は高い。例年3 月頃に対岸の仁田沢へイワナ釣りに行くときは林道から降りて歩いて渡れるものだが今の状態 ではそんなこと想像もつかないだろう。6時15分畑薙大吊橋着。長く高い大吊橋も一昔昔に 比べれば今は踏み板も広くアルミ製だし吊っているワイヤーも切れていないので安心して渡る ことが出来る。 小休止後、6時15分大吊橋を渡る。蓬沢の沢音を聴きながらさらにジグザグに登って鉄塔着 1065M。ここでヤレヤレ峠への一般登山道を右に見送ってバリエーションルートの鳥小屋尾根 に入る。 茶臼岳・鳥小屋尾根、昭和32年の静岡国体のときに切り開かれたコースだったがその後は上 河内沢コースが一般的になったため廃道化し登山道もはっきりしない部分が多い。それでも畑 薙山までは山道としての形をなしており尾根通しでマーキングも多いので特に問題はない。 大ブナ崩れから畑薙ダム湖を見下ろす 二重山稜を過ぎてじきに三等三角点の小広い畑薙山1836Mに着いたが薄暗く展望はない。8時 15分。ここからいったん下りはじめるが途中で北へ派生する尾根をはずれて北西に下る箇所が 要注意だ。下りきった鞍部からはまたストレートな急登が続きこのコース一番の急坂を抜ける とやや平らなところに出る。右へ行く尾根は横窪峠へ続いているらしい。さらに直登するとイ ワカガミの緑のじゅうたんのなか、コメツガやシラビソの美しい林が続く。 2500M付近からハイマツが出始め足元にはゴゼンタチバナやキバナノコマノツメ、ハクサ ンフウロ、ツマトリソウ、タカネグンナイフウロが咲いていた。ハイマツに混じってハクサン シャクナゲも多く咲き誇る。 ハクサンシャクナゲ 猛烈なハイマツ漕ぎに悪戦苦闘する0野さん ハイマツ漕ぎに苦戦するなか西側のガレ縁からは希望峰や仁田岳が垣間見えた。やや歩きやす くなったのも束の間、ダケカンバの混じる山頂直下の窪地から再び露岩とハイマツ漕ぎで茶臼 岳の山頂2604Mを示す茶色い石の標識のところへ飛び出た。11時10分。大吊橋から4時間55 分。直登の連続だっただけに一般コースよりは短時間で到達できたようだ。 着いた山頂には3人グループの登山者が休憩中、雑談するなかで北杜市の白州町から来たそう なので山サイの知人の名を挙げたら同じ組の隣人だった。まさに世間は狭いものである。 今回も最高の一杯を味わうために良く冷やした缶ビールで乾杯!残念ながらガスに包まれて聖 や上河内の展望はないが下界の猛暑に比べれば別天地だ。そのうち寒くなったので12時下山に かかる。稜線上には、キバナシャクナゲやミヤマダイコンソウ、そして赤いタカネバラが夏の 高山を彩る。 タカネバラ ガスのなか、茶臼小屋を目指す。こんな日にはライチョウに会えるかも知れない。 豚の背分岐から茶臼小屋へ向かうと、小屋の上部に南アルプス高山植物保護ボランティアネッ トワークで設置したニホンジカから植生を守るための防鹿柵がある。なかを見ると明らかに柵 の外との違いが判る。背丈の高いミヤマバイケイソウをはじめとしてシナノキンバイ、ミヤマ カラマツ、ミヤマキンポウゲ、イブキトラノオ、ハクサンフウロなどそしてなにより驚いたの はニッコウキスゲが12株ほど黄色い花を咲かせていたことである。聖平の防鹿柵にはここ数 年の成果が実って少しずつ数を増やしているのだがこの茶臼岳でも咲き始めているとは、、、 わけもなく嬉しくなってしまった。 ニッコウキスゲ 茶臼小屋のベンチで休憩していたらk岡さんからお茶とお饅頭のおもてなしを受けた。これも 嬉しいかぎりだった。いろんな話をするなかで話題はやはり先日の台風6号の大雨だった。小 休止のあと、水場の脇に咲くクルマユリを横目に小屋をあとにした。12時55分。 ぐんぐんと下降し横窪沢小屋前で休憩、水場にはびっしりとウツギの白い花が咲いていた。さ らに横窪峠に登りかえして再び下りが続く。ウソッコ沢小屋を過ぎ上河内沢に架かる吊り橋を 3回渡りかえしてヤレヤレ峠着15時35分。峠への登りで単独の登山者を追い越す。茶臼小 屋からの下りで出会った唯一の登山者だった。 ヤレヤレ峠から鉄塔までトラバースし樹間に茶色く濁った畑薙ダム湖が見え隠れするようにな れば大吊り橋だ。ダム湖の水量が多いのであまり高度感はない。橋を渡り終え東俣林道を歩く とき吹いていた風が涼しくて最高に心地良かった。沼平ゲートの番人さんと話したあとは舗装 の車道歩き、長い畑一ダムの堰堤を歩いてスタートした東海フォレストの臨時駐車場へ戻っ た。5時20分着だった。 12時間の行動時間だったが充実感たっぷり満足度200%の楽しい山行であった。帰路、お 決まりの市営温泉「白樺荘」で汗を流してさっぱりして帰宅した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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