2449775 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ラッコの映画生活

ラッコの映画生活

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Freepage List

Category

Comments

Jeraldanact@ Проститутки метро Электросила Брат замминистра инфраструктуры Украины…
SdvillkeS@ ИнтерЛабСервис [url=https://chimmed.ru/ ]brueggemannal…
hydraGes@ Новая ссылка на гидру v3 новый сайт гидры v3 <a href=https://hydraruzpnew4afonion…
間違い@ Re:『沈黙の行方』トム・マクローリン監督(米・加2001)(02/21) 姉ではなく、妹です。 なので、弟ではなく…
RogerEQ@ Это вам будет по вкусу разработка сайтов веб сервис - <a hr…

Profile

racquo

racquo

Favorite Blog

コイケランド koike1970さん
Kabu + Plus エースNo1さん
行きかふ人も又 はる **さん
Nobubuのbu… Nobubuさん

Keyword Search

▼キーワード検索

2007.03.10
XML
カテゴリ:アメリカ映画
GLENGARRY GLEN ROSS
James Foley
(100min)

00.jpg

寸評:不動産セールスマンの現実と悲哀を描いた舞台劇の、豪華豪華キャストによる映画化。もとの戯曲も映画の演技・演出も良く出来てはいるが、そして見ていて少々退屈した程度だが、見終わって「だから何なの?」って感じです。

01.jpg

舞台劇でも新作とか一回きりしか見ないものもありますが、普通にはすでにストーリーも知っている有名作を何度も色々な役者や演出で見るわけです。だからそれぞれの上演で演出家がどう作品を解釈しているとか、役者がどんな演技をするか等を見ることが芝居の醍醐味なのでしょう。この映画はジャック・レモン、アル・パチーノ、アレック・ボールドウィン、エド・ハリス、アラン・アーキー、ケビン・スペイシー、ジョナサン・プライスが共演。豪華、豪華ですね。映画でしか実現は無理な配役でしょう。でも自分にとっては知らない戯曲だし、単なる1本の映画として見るしかありません。

02.jpg

たぶん下請けの不動産会社、不動産会社と言っても主に投資として不動産を買わせることを目的としている感じですが、そこに本社の幹部で自らも敏腕セールスマンであるブレイクがやってくる。会社には支店長ジョンとシェリー、ローマ、デイヴ、ジョージの4人のセールスマンがいる。ローマの営業成績は良いんですが、他の3人は芳しくない。で本社のブレイクは「今から営業活動して、今夜のうちにも契約を取ってこい」って他の3人を促す。結果営業成績1位にはボーナスとしてキャデラック、2位はキッチンナイフセット、3位はクビだって言い渡す。ジャック・レモン演じるシェリーは年配のベテランセールスマンで、かつては有能だったらしいけれど今は駄目なんですね。娘は入院中でお金も必要なのだけれど、歩合制の収入だから付き添いのお金も払えなかったりの状態。それで契約成立報酬の20%をリベートとして出すから良いネタ(物件と顧客のこと?)を回してくれって支店長に交渉するけれど上手くいかない。デイヴとジョージも契約が取れず、糞みたいなネタしか渡さずに契約なんて取れるわけがないって話し、顧客リストを事務所の金庫から盗んでライバル会社に売り、つれない会社に復讐しようってデイヴはジョージにもちかける。その頃トップのローマはリンク氏に人生のことなど語って信用させ、契約書にサインをとりつけている。

03.jpg

(以下ネタバレ)
で翌朝事務所の外にはパトカーが止まっている。顧客リストが盗まれた。それで警官が一人ずつ支店長の部屋で尋問する。シェリーは4区画の契約を取り付けた、キャデラックは自分のものだなんて言いながら意気揚々と事務所にやってくる。一方ローマが昨夜契約書にサインをとったリンク氏が訪れて、まだ法定の3日以内だから契約を解除したいという。ローマはシェリーを顧客のアメックス専務だと偽って、シェリーも話に上手く同調して、なんとかリンク氏を説得しようとするけれど、支店長が部屋から出てきて話をぶち壊してしまう。役立たずの支店長で現場の営業のことなど何もわからない等とシェリーは罵るのだが、ついうっかり金庫の中のリンク氏の小切手のことを口にしてしまい、そのことを知っていることからシェリーが犯人だということ、そしてデイヴが共犯であることがバレてしまう。

04.jpg

芝居なら、それぞれの場で誰かが出てきて、その会話などでの演技を見ることが面白いかも知れない。でも映画としてこの作品を見ていると、どこか散漫な気がする。ジャック・レモンは良い演技していると言えるのだろうが、映画的にはシェリーという人物の悲哀感がそれほど伝わってこない。セリフが戯曲に忠実なのか映画用に変えてあるかは知らない(たぶんそのまま?)が、もっとシェリーならシェリーを中心に映画的に描いていれば面白かったかも知れない。ということはこの映画はあくまで人気(?)戯曲を豪華キャストで実現ということだ。こんな中途半端な映画化なら舞台で演じさせてそのまま舞台中継のような映像撮りの方が良かったのでは、なんても感じる。でもでもでも、戯曲は良く書けてはいるのだろうけれど、自分としてはさほど興味をそそられる内容でもなかった。

05.jpg

芝居には芝居の特徴があって、目の前の舞台上に実際に生身の人間がいて演じ、それに与えられたセリフで、世界として一つの抽象性があると思う(だから場合によっては目を閉じてセリフだけ聞くのもありだ)。つまりもともと現実ではないという観客の了解がある世界なのだが、映画というのはちょっと違っている。観客はフィクションであることは知っていても、映像の現実味から直接物語の世界に入る。その意味でこの映画は映画的には完全なる失敗作、とは言わないまでも無反省の作りで、その意味で映画としても芝居としても楽しむことは出来なかった。人々の愛憎こもった人間関係の現実が美しいものだなどとは言わないが、まあそれにしても「ファックだ、シットだ、オカマだ、ケツだ」と汚い言葉の罵り合いにはちょっとウンザリ。アメリカ人の現実の会話がそうなのかも知れないでれど、言い回し自体にもっと含意とか仄めかしとか洒落たものも欲しいですね。でもそういうのってアメリカ人には何言ってるか解らなかったりするのかな?。

06.jpg



監督別作品リストはここから

アイウエオ順作品リストはここから





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.03.19 19:55:57
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.