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テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:音楽
よく、「あの人は天才だ」とか言うことがあるが、普通はあることに人並み以上に優れている状態を指して言う場合がほとんどだろう。 実際、私は身近にこの人はすごいなあ、と思わせられる人はたくさん見てきたけれども、ほとんどは、「普通」の範囲での「すごい」というレベルで、本当の意味で「天才」というのは会った事がないような気がする。 先週の土曜日、娘のコンサートで、はるばる450kmも離れたサバンナまで日帰りして来ました。 片道4時間以上もぶっ通しの運転で疲れたけれども、行った甲斐があった、と思われる演奏でした。 コンサートのさわり⇒ 「2011年 ジョージア州 全州選抜オーケストラ」 何曲も演奏したのですが、よく2日間の練習でここまでできるなあ、というのが第一印象。 さすがに全州選抜メンバーなんで、弾けるのは当たり前、どう弾くか、にだけ練習時間を当てられるのでしょう。 で天才の話に戻ると、ここで何がすごかったか、と言うと、この時演奏されたピアノ協奏曲で、ピアノを演奏している少年、たった15歳。 娘と同じ高校に通い、その高校のオーケストラで普段は娘の隣りでバイオリンを弾いている子なんですが、今回はピアノで全州代表に選ばれて、この協奏曲を演奏することに。 バイオリンのうでも娘と同等で全州選抜レベルなんですが、ピアノの方はもっとうまい。 でも、この少年のすごいところは、この音楽(だけ)じゃない。 この少年、先ごろ行われた大学入学のためのSATで、2400点満点を出し、高校一年生(15歳)でもう全米数十万居る大学受験生の中でもTOPになっており、しかも、数学でも全州代表に選ばれていて、数学オリンピックの米国代表候補でもある。 まだ高校一年なのだが、すでに大学の数学の授業を並行して受けているし、才能がある生徒に奨学金を出す大企業の奨学金制度から、相当な学資を支給されている逸材。 本人は、アインシュタインとリストが好き、というが、一見どこにでもいるような男の子。 そして、本人曰く、数学の問題を解くのも、音楽をやるのも楽しくて仕方がないそうだ。 この演奏も、たった数回の音あわせしかやっていないのだろうけれど、15歳の少年とは思えない、どうどうたる演奏。 この子はまだ、数学や物理の道をゆくか、音楽の道をゆくか決めかねているという。 しかし、どちらに進むにしても、輝かしい未来が待っているんだろう。 アインシュタインも生涯、バイオリンの演奏を愛したという。この子も、数学か物理をやりながら音楽を楽しむ、というのがその才能を生かす道のような気もするが、それは本人が決めること。 いずれにしても将来が楽しみな「天才少年」である。 娘も、だいたい人の演奏にはけちをつけるのが常だが、この子の演奏には脱帽らしい。 そんな奴と普段から身近で演奏できる、というのは考えてみれば娘も恵まれていると思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.03.08 06:56:47
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