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私は、小説が書けない

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カテゴリ:シリアスな話

午後に少しだけ時間の余裕ができたので、友達とお茶する約束をした。朝から相変わらずのむし暑さにギラギラの太陽。「こりゃ、日傘とサングラスは必須。日焼け止めも念入りに・・・」なんて思ってたんだけど。

いざ、家を出ようと思い、ふと窓の外を見ると、さっきまで晴れ渡っていたお空が真っ暗。「曇り」とか、「お天気悪そう」とかそんな次元ではなく、まるでホラー映画の如く怪しいまでに暗かった。「え~、何々?どうしたん、急に!?」と思った矢先。これまた何の前触れもなく急な大雨。しかも、大きな雷が次々と容赦なく鳴り始めたのです。

しばらく様子を見ていても、雨は一向にやむ気配どころか、ますます激しく降りだした。しかも、雷の音量が尋常じゃない!一つ落ちるごとに、家が震えるんです。お決まりの「ゴロゴロ・・・」じゃなく、文字通り「ドッカ~ン!」ってな感じ。

外出どころか、玄関を一歩も出れないほどのあまりにも無理な状況で私は楽しみにしてた友達とのお茶を断念。しかし、彼女が今電車の中だったら?とか、もう駅に着いてしまってたら?と思うと心配になり携帯にかけてみた。というのも、友達は現在、妊婦さんだから心配も二倍に膨れ上がった。

携帯にはすんなりと繋がったのだが、実は彼女。ショッピングがしたくて、早めに到着してたらしい。「今、どこ?」と聞くと、駅前のデパートの地下とのこと。だから、外の様子をイマイチ良く把握できていないようだった。結局、彼女とのお茶は次回に延期。携帯を切る前に念を押した。「外は今、すんごいことになってるから。とりあえず、しばらくは絶対そこから出ちゃだめだからね!」

結局のところ、豪雨は2時間弱続き、その間ずっと大音量の雷の攻撃。雨足が弱まってからも、雨はしつこく降り続け、完全に止むまでお空はゴロゴロと鳴りっぱなしの中、消防車のサイレンを何度耳にしたことか・・・今、思い出してもゾッとするほどのホラーワールドだった。

この豪雨と雷は、神戸だけでなく兵庫県全域、大阪府、京都府と近畿を突然に襲った。新幹線は勿論のこと、交通機関も大いに乱れた。そして、何よりも悲しいことは、神戸にて川の急な増水で小さな子供を含む数名の方々が流され、命を落としました。この川というのは、山とか自然環境にある川ではなく、街の中を流れている整備された川。その脇を、家路を急ごうとしていた人達が歩いていて、急に襲って来た鉄砲水に飲まれたのです。

自然の猛威は恐ろしい。どんなに技術が進歩しても、人間って自然の前では無力なんだなと、とても悲しい気持ちになりました。

最後になりますが、命を落とされた方々のご冥福を心よりお祈り致します。






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最終更新日  2008年07月28日 23時36分17秒
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