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2006年01月28日
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 さて、久々に新刊案内を!

 ●『瓦全(がぜん)―息軒小伝 みやざき文庫37』和田雅実著・鉱脈社刊・1260円・ISBN4-86061-160-8
 →【瓦全(がぜん)】=大したこともせずに生き長らえること。(帯より)
 え?これって私?…とのっけからカマス本書。

 最後の儒学者といわれる安井息軒は宮崎県出身の江戸末期の儒学者。その実像を捉えようと、地元の版元から本書が出版された。
 明治の司法の頂点である大審判院長になった三好退蔵や、江戸末期に<江戸の三公子>と言われ、幕府再興の学問機関・昌平坂学問所奉行になった秋月種樹も、若い頃息軒が教えていた<三計塾>で学んでいたという。
 顔は天然痘のあとであばただらけ、片目がつぶれた異形の姿。頭髪も乏しく身なりも貧しかったという息軒。その生涯を追う。

 「息軒は晩年、<瓦全>という言葉を元旦の書としたことがある。高齢になるまで生きながらえてきた自分を息軒が自虐的に称したものだ。<玉砕>と対語になる言葉である。
 時代の風を受けて華々しく散るのもまた魅力的かもしれない。だが息軒は、学問を志し、その道を地道に登りつめ、七十七年の生涯を通して志を全した。<瓦全>に徹して、ようやく為しえた偉業であったと思う。」(あとがきより)

 ●『五足の靴―西海の南蛮文化探訪 幻の長崎編・要の島原編』鶴田文史著・長崎文献社刊・1890円・ISBN4-88851-078-4
 →「五足の靴」は「五個の人間」が靴を履いて旅をした紀行文。
 与謝野寛(鉄幹)、北原白秋、木下杢太郎、吉井勇、平野万里ら「五人づれ」の旅。彼らは日本の文壇に新風の南蛮の文学の潮流を展開して有名になっていく。その土台が明治40年夏の西海の旅であった。」(帯より)

 明治四十年七月より、東京を発って九州の西海地方を、靴を履いて旅行した五名の青年詩歌人が、「東京ニ六新聞」に交互にリレー式で毎日リポートした紀行文だ。この紀行文は、「再開南蛮文化探訪紀行で日本近代紀行文学の古典的存在」、と位置付けされているという。
 本書は丹念に資料を集め、この紀行を辿っていく。

 ●『一豊と秀吉が駆けた時代―婦人が支えた戦国史』長浜城歴史博物館編・サンライズ出版・1575円・ISBN4-88325-290-6
 →NHK大河ドラマ「功名が辻」の舞台、戦国時代の近江。
 地元長浜城を中心に山内一豊の生涯を追い、妻・千代や一豊の母(法秀院)、戦国三夫人といわれるおね(秀吉の正妻)、松(前田利家の妻)。千代と同年齢だったという若宮まつという女性。多くの図版を用いながら、戦国の世に生きた武家の女性の姿を描き、その舞台となった近江の地の歴史を紹介する。

 ●『備中秘史 埋められた白色五輪塔群』芝村哲三著・吉備人出版刊・1470円・ISBN4-86069-109-1
 →「備中各地から大量に出土した白色五輪塔のなぞに迫る!

 関ヶ原合戦後、敗戦側の備中で、新奉行の着任を前に五輪塔や宝篋印塔の生産がピタリと止まった!」(帯より)

 関ヶ原での敗戦後、新しい備中代官に任命されたのは小堀新介。新奉行入国支配によって、備中の地人たちは「自分の財産を守るため、地方社会の中で富裕の判断基準となる五輪や宝篋印塔を埋めるが良い」と考えた、と著者の推理。
 戦国時代の備中の歴史を探り各地に大量に埋められていた五輪塔のなぞに挑む。

 ●『ふくしまの鉱山 ふくしま文庫78』佐藤一男著・歴史春秋社刊・1260円・4-89757-577-X
 →「かつて金を求め銀を追い、山から山へと鉱脈を探し続ける山師と呼ばれた男たちがいた。今やその名が、語り継がれることは少ない。
 しかし、彼らの鉱山経営は、江戸時代においては半の財政を潤し、戦後の原動力にもなったのである。
 今、一人の山師によって、資料上ではうかがうことのできない制度、しきたり、歴史、知恵という生きた鉱山史が明らかになる!」(帯より)

 【目次】第一部.鉱山のあらましと福島県の鉱山史 第二部.福島県の地下資源と鉱山 第三部.鉱山の組織生活 第四部.鉱山小咄

 福島県の代表的鉱山、半田銀山や高玉金山、八茎鉱山の話や、友子制度について.生活に密着したあれこれ、植物のこと、事故のこと、忌み言葉や約束ごと、歌や自由民権運動のことなどを紹介する。

 ●『能登国三十三観音のたび』西山隆史・上 陽子・NPO能登ネットワーク著・北國新聞社刊・1260円・ISBN4-8330-1449-1
 →「能登においては、修験の原点とでもいうべき名をもつ<臥(せふり)行者>を生んだ。
 修行場は、山岳が目立つため、修験者を山伏と呼んでいるが、元々、海の修験道、海伏とも呼ぶべき存在がいたのではないかと考えられている。
 (中略)
 能登半島には、関野鼻、巌門、猿山、曽々木など峻険な岩場を有する海岸が多い。懐深い山々も格好の修行場だったのだろうが、験者が能登で求めたのは、「珠洲の岬」に謡われているように、主として海の修験だった。」(本文より)

 能登半島各地の三十三の観音寺を丁寧に訪ね案内する。

 ●『奇譚俗話集 巻之一 妖怪篇』榎本弘紀編・平安工房刊・840円・ISBN4-902817-00-4
 →全国各地のひとたちが体験した「不思議な話」をランダムに集め編んだ一冊。

 ●『歴史研究 537号 2006年2月号』吉成 勇編・歴研刊・735円・ISBN4-947769-69-6
 →特集:失われた市町村名。
 特別寄稿:山内一豊をめぐって 川口泰生/他

 





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最終更新日  2006年01月28日 15時54分21秒
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