カテゴリ:会長日記
米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長が、曲折の末、シンガポールで固い握手を交わし、「体制保障を確約」する一方、「完全な非核化」を文書にして取り交わしました。
このことに関し、米議会を始め、世界各国の専門家が様々な評価を下しています。 そこで、その意見を集約すると、ほぼ一致しているのは、両者共に、内容がないことです。 もっとハッキリしていることは、1994年核開発凍結を米朝枠組み合意、2005年核放棄を、6ヵ国協議で合意したものの、経済支援等を獲得する一方で、いずれも核合意は反故にしてきました。 そして今回も、この歴史的な米朝首脳会談の開催を受け、元々北朝鮮に融和的な中国やロシア、韓国が実質的な経済制裁緩和に動く恐れがあることです。 そうなると、日本の立場は大変厳しくなります。 そんなことよりも、私が関心を持ったのは、この6月14日で71歳になるトランプ大統領に対し、金正恩委員長は、34~35歳といわれます。 この歳で世界を動かすとは、底知れない恐ろしさを感じます。 あれだけ、大陸間弾道ミサイル発射や原爆実験を繰り返してきた北朝鮮が、2月の平昌オリンピック以来、余程経済的に困窮したのか、手のひらを返したように、平和外交 に転じています。 今回の首脳会談を、不謹慎な表現ですが、現時点で見る限り、北朝鮮の勝ちのように思います。 そして、私は、朝鮮半島の統一もなく、非核化も実現しないと思っています。 独裁国家の先例を見る限り、経済支援を受け、少しずつ国が豊かになるにつれ、徐々に独裁体制の崩壊が始まりました。これが歴史です。 合掌 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/06/14 09:09:27 AM
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