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海で養殖されている海苔のうち、色落ちしてしまったために食品として利用できず廃棄されているものに含まれている糖分「グリセロールガラクトシド」に、大腸内のビフィズス菌を増殖させる効果があることが分かった、というニュースが時事通信から出ました。熊本県水産研究センターが今日発表したものとのこと。(ちなみに彼らのサイトにはまだこの話は出ていません)
それによると、現在ではビフィズス菌の増殖促進剤としてはオリゴ糖が広く利用されているそうですが、熊本県は「オリゴ糖よりも酸性に強く、食品への色落ちノリの有効活用が期待できる」とコメントしているそうで。 好きだなあ、こういう話。 本来ならば捨てられてしまうようなものに、何かきっといい利用法があるに違いない、ということを思いつくのは絶対にその現場の研究員達な訳で、その人たちの思いと執念と努力がこういう結果となって出てきた、という素晴らしい例だと思います。 これを聞いて思い出したのは、 ・イカやタコから抽出されたものが液晶として使われている話(「コレスティック液晶」というらしい:ちなみにIBMのQ&Aサイトに「IBMのThinkPadにはイカは使っていません」という面白いページを見つけてしまいました!) ・カニの甲羅からできるキチン・キトサン(コレステロールや血圧を下げたり、ダイエットにも使えるそうな:NHKの「地球環境キャンペーン」のサイトにはその病害抑制効果による減農薬栽培、土壌改良剤としての効果を期待して、丹後のカニの殻を粉砕して減農薬野菜を作っている話が載ってました) などですが、単なるリサイクルではなくて、役に立たない・ゴミと思われていたものの中にとても効果のあるものを発見する、という視点は本当に大切なんじゃないか、とあらためて感じて、日々そういうことを研究している方たちの努力に感謝! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/01/19 07:15:54 PM
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