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2003年時点で母子家庭が122万5000世帯と過去最高を記録した、というニュースが先日出ましたが、同じく父と子だけの世帯数も過去最高となりました。
これはどちらも厚生労働省の平成15年版「全国母子世帯等調査結果報告」で明らかになったものですが、それによると ・2003年の父子世帯数:17万3800世帯(5年前の前回調査比+6.4%) ・その理由のうち離婚などによる生別は全体の約8割、13万9400世帯(同+31.4%)、死別は3万3400世帯(同-35.8%) ・2003年の母子世帯数:122万5400世帯(5年前の前回調査比+28.3%) ・理由のうち離婚などによる生別は全体の9割、107万6400世帯(同+41.1%)、死別は14万7200世帯(同-17.7%) ・生別のうち離婚は97万8500世帯(同+49.7%)、未婚の母は7万500世帯(同+1.7%) ということで、もちろん母子家庭の方が断然多いのですが、離婚の増加に伴い、親権を得る父親も実数としては増えている、という話。 でもよく考えると、離婚して子供を引き取る母親の割合(離婚が理由の世帯総数のうちの母子家庭の割合)は88.4%な訳で、これは前回調査の87.5%よりも微増していて、やっぱり女性の方が大変なんだよなあ、などと思ったり。 でもってそれを確認してみると、彼らのうち、「子供に対する悩みがある」と応えたのは ・父子世帯:73.1%(前回比+7.4%) ・母子世帯:65.5%(前回比-1.4%) と父子世帯では増加しているのに対して母子世帯は減少していて(割合も低い)、多少はマシな環境になってきているのかも・・・うーんでもまだ2/3は悩んでいるよなあ、という感じでした。 ちなみに、その悩みのうち上位3つは ・父子家庭で息子に対して:「教育・進学」40.9%、「食事・栄養」21.5%、「しつけ」16.1% ・父子家庭で娘に対して:「しつけ」28.8%、「教育・進学」25.8%、「健康」15.2% ・母子家庭で息子に対して:「教育・進学」50.3%、「しつけ」21.8%、「就職」11.0% ・母子家庭で娘に対して:「教育・進学」55.9%、「しつけ」17.1%、「就職」8.1% と親子の組み合わせによって違いがあって、娘に対してどうしつけをしていったらいいのか悩んでいる父親が多い、ということもわかります。 でもこれ、一方で「娘の教育に関しては(息子に比べて)あまり真剣に考えていないんじゃないか?」という見方も出来るし。 いろいろとなかなか深いことを考えさせられた調査結果でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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