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内閣府が発表した「住宅に関する世論調査」に、自分が住む場所として都心部よりも郊外、と答えた人が65.1%もいたそうです。
正確に言うと、この質問内容は 「お住まいになる場所としては,自然環境が多少悪くても,日常生活が便利な大都市の都心部(例えば,東京23区内や大阪市内などのように住宅とオフィスや店舗などが混在する地域)がよいと思いますか。それとも,日常生活が多少不便でも,自然環境のよい郊外(都心部に隣接した地域)がよいと思いますか。」 というものなのですが、それに対する答えは ・街なかや都市の中心部に住みたいと思う:全体11.1%、男8.9%、女12.9% ・どちらかといえば都心部に住みたいと思う:全体18.6%、男14.7%、女21.8% ・どちらかといえば郊外に住みたいと思う:全体33.9%、男35.4%、女32.6% ・郊外に住みたいと思う:全体31.2%、男35.7%、女27.3% ・どちらともいえない:全体5.0%、男5.1%、女5.0% ということで、全体的に男性の方が「郊外志向」が強いようです。 面白いのは、年齢別に見たときの「都心部に住みたい」(どちらかといえば、ではなく)の割合が、20代:14.5%、30代:8.6%、40代:11.2%、50代:9.7%、60代:12.1%、70歳以上:11.6%と「年齢が高くなると都心部を避けたくなる」というような私の先入観とはかなり違ったものだった、ということ。 もちろん、「どちらかというと都心部に住みたい」となると20-40代がそれぞれ約23%あるのに対して50代以降は約15%とがくっと落ちますが、でも都心のタワーマンションの住人にリタイア後のご夫婦が多い、というのを気持ち的にも示している数字だなあ、と思いました。 なお、郊外に住みたい、とした人の理由は、 ・緑や水辺など自然環境がよいから:70.2% ・日当たりや風通しがよいから:44.3% ・(同じ価格で)住宅の広さや収納などにゆとりがあるから:29.2% ・公園や緑地、子どもの遊び場が多いから:27.2% ・夜間も静かだから:26.7% ・地域のつながりが残っているから:24.9% ・治安や風紀がよいから:18.2% ・自動車を使った生活がしやすいから:7.5% となって、特に男女での大きな差は見られませんでした。 年齢別では、小さい子供がいると思われる30代では、「公園や緑地、子供の遊び場が多いから」が49.4%と突出していたり、持ち家を考える40代では「住宅の広さにゆとりがある」が40.4%と一部の偏りはあるものの、あとは日当たりを年齢が高くなるほど気にするくらいで、それほど大きな差は感じられません。 また、持ち家志向に関しては ・所有したい:全体63.5%、男66.4%、女61.0% ・どちらかといえば所有したい:全体15.5%、男14.5%、女16.3% ・どちらかといえば所有する必要はない:全体4.1%、男3.3%、女4.7% ・所有する必要はない:全体8.1%、男8.3%、女7.9% ・どちらでもよい:全体7.8%、男6.6%、女8.8% となり、5年前の調査に比べて ・所有したい(どちらかといえば、を含む):+2.3% ・所有する必要はない(同上):-2.6% と多少持ち家志向が強くなっています。 内閣府では、土地の値段の下落を反映しているのでは、と分析していますが、個人的には持ち家派と賃貸派の差がこれほど大きいとは思いませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/01/24 02:00:39 PM
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