カテゴリ:世の中の話題から
日経BPコンサルティングが毎年行っている消費者・ビジネスマンを対象としたブランド評価、『ブランド・ジャパン2006』の結果が4/21に発表されました。
そのトップ50のうち、BtoCおよびBtoBそれぞれ(要するに消費者とビジネスマンそれぞれ)のランキングトップ20位は: ※今回順位(前回順位)ブランド名:今回偏差値(前回)、の順で [消費者対象] ※商品・企業ブランド 1( 2) スタジオジブリ: 87.9 (88.3) 2( 4) トヨタ自動車: 82.3 (82.6) 3(61) セブン-イレブン:81.3 (67.1) 4(13) パナソニック: 80.9 (76.4) 5(24) ホンダ: 80.5 (73.9) 6( 7) ヤフー: 80.1 (79.6) 7(25) ウィンドウズ: 79.4 (73.1) 8( 1) ソニー: 78.5 (93.0) 9( 7) シャープ: 76.9 (79.6) 10(15) 東急ハンズ: 76.8 (76.1) 11(11) キャノン: 76.6 (76.7) 12( 3) ディズニー: 75.9 (85.3) 13(22) モスバーガー: 75.7 (74.5) 14(10) 日清食品: 75.6 (77.1) 15(75) iPod: 75.1 (65.5) 15(63) グーグル: 75.1 (66.8) 17(19) 無印良品: 74.8 (75.2) 18(37) コカ・コーラ: 74.3 (70.2) 19(18) ザ・ダイソー: 74.1 (75.2) 20(12) キリンビール: 73.4 (76.5) [ビジネスマン対象] ※企業ブランド 1( 1) トヨタ自動車: 113.9 (117.0) 2( 2) 本田技研工業: 97.9 (98.8) 3( 5) 松下電器産業: 88.7 (84.5) 4(16) 松下電工: 88.2 (72.5) 5( 4) キャノン: 87.9 (84.9) 5( 3) ソニー: 87.9 (93.9) 7( 8) マイクロソフト: 78.5 (75.8) 8( 6) 日産自動車: 76.7 (84.0) 9(11) シャープ: 74.7 (75.5) 10(18) ヤフー: 73.8 (71.2) 11(37) サントリー: 73.1 (65.0) 12(33) NEC: 72.1 (74.1) 13(12) ヤマト運輸: 72.0 (74.1) 14(100)スターバックス: 70.6 (56.3) 15(47) ソフトバンク: 70.3 (61.9) 16(25) 日立製作所: 69.9 (67.6) 17( 8) アイ・ビー・エム:69.6 (75.8) 18(36) セブン-イレブン:69.2 (65.1) 19(31) ブリジストン: 68.8 (66.8) 20(20) フジテレビ: 67.4 (68.9) 日経BPコンサルティングのプレスリリースによると、今回のポイントは: ・スタジオジブリ: ・初の総合力首位(2004・第5位、2005・第2位) ・03年に千と千尋の神隠し」が米アカデミー賞長編アニメ賞を受賞 ・05年に「ハウルの動く城」が日本映画興行収入ランキングの第1位、その後のDVDセールスも伸びた ・男性/女性/29歳以下/30歳代/40歳代/50歳以上という属性別のランキングのいずれもトップ4までにランクイン ・ブランド総合力を構成する4因子のうち,フレンドリー(親しみ)とアウトスタンディング(卓越)の2因子のランキングでも第1位 ・イメージ項目「共感する,フィーリングが合う」では,ブランド・ジャパン2002から5年連続で第1位となった。 ・トヨタ自動車: ・BtoC編ではこれまでの最高位 ・ブランド総合力を押し上げているのは,イノベーティブ(革新)因子で,この因子のランキングで第3位 ・ハイブリッドカーの先駆的存在である同社の「プリウス」もイノベーティブ(革新)因子ランキングで第7位となり,ブランドの構成要素の強弱が相似を取る ・セブン-イレブン: ・コンビニエンスストアがトップ3にランクインしたのは,今回の調査が初 ・品揃えの良さや来店客に対するサービスを評価する記述が目立った ・ソニー: ・昨年首位だが今回第8位 ・16の評価項目中,15項目で2005のポイントを下回った。特に落ちたのは ・「時代を切りひらいている」(63.4%(2005)→39.4%(2006)) ・「ステータスが高い」(57.9%(2005)→39.6%(2006)) ・「勢いがある」(25.7%(2005)→10.5%(2006))においては2005と比べ ・ただし06年に入って液晶テレビの新ブランド「ブラビア」が好調で、中鉢新体制の下,ブランドの貯金を再度増やす施策で,ブランド力回復の可能性は十分にある ・携帯電話3キャリア(au,NTTドコモ,ボーダフォン): ・2005より3~4ポイントいずれも上昇し,順位を上げた:電子マネー機能,新料金プランの設定など,次々と新サービスを始め,消費者を飽きさせない努力が実った形 ・家電量販店ブランド: ・強気の出店攻勢をみせるビッグ4はすべて順位を上げた ・ヨドバシカメラの上昇ポイントが最大(290位→73位):2005年の4月に宇都宮,9月に秋葉原、11月に横浜に相次いで大型店舗を構えたことも影響 ・ヤマダ電機が2005の161位から111位、ビックカメラが2005の149位から118位へ、コジマも2005の296位から235位に ・アディダス: ・調査開始以来このカテゴリーで初の首位を獲得し、05までトップだったナイキを僅差で抜いた ・構成因子,イメージ項目別に見ると,アディダスは「親しみを感じる」「なくなると寂しい」などフレンドリー(親しみ)因子のポイントが高いのに対し、ナイキは「ステータスが高い」「かっこいい,スタイリッシュ」などのアウトスタンディング(卓越)性が強く出ている ・20歳代の評価が他の年代に比べ高いという結果も ・iPod、15位に: ・2005でブランド総合力ランキング第75位だった「iPod」は今回第15位までランクアップ ・イノベーティブ(革新)ランキングでは,第1位となった。 ・BtoB編:3位に松下電器産業、4位に松下電工: ・今回もトヨタ自動車がトップを独走,これを単独で追う本田技研工業,3位以降は,集団を形成という形になっている ・「総合力」ランキングでトップの座を堅持したトヨタ自動車は「総合力」を構成する5つの因子のうち「先見力」「人材力」「信用力」の3因子のランキングで首位 ・本田技研工業は「活力」「人材力」「信用力」の3因子のランキングで第2位に ・2005からの上昇では,スターバックスコーヒーが躍進:サントリーがチルドコーヒー製造・販売権を取得し,「スターバックス」ブランドのRTDを2005年9月から首都圏のコンビニエンスストアで販売開始したことも貢献、関東圏回答者のブランド総合力が大幅に上昇 といったあたりだそうなのですが、個人的には ・なぜ今年になってジブリが一位? ・iPodも確かにすごいが、同15位で昨年の63位からジャンプアップのグーグルも注目 ・なぜ松下電器の子会社の松下電工がキャノンやソニー、マイクロソフトなどを押さえて4位に上昇? といったあたりが気になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/05/15 01:09:55 AM
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