カテゴリ:世の中の話題から
現地時間の昨日(7月28日)に終了した、ワシントンで行われていたアメリカと中国の戦略・経済対話。
オバマ大統領が都度参加し、クリントン国務長官がずーっと張り付いていた、というようにアメリカ側の配慮が行動で見られていたのですが、この気配りはスピーチにまでも表れていました。 昨日の毎日新聞オンラインの記事が伝えていたのですが、それぞれのスピーチの中で ・オバマ大統領:「山道は人が歩けば道になるが、歩かなければ雑草でふさがれる」(孟子) ・クリントン国務長官: 「人々の心が一つになれば、泰山を移すことができる」(孔子) ・ガイトナー財務長官: 「風雨同舟」(中国語の熟語:ちなみに彼は中国に短期留学の経験あり) を引用する、という気の使いよう。 すると、なんと中国側も ・戴秉国国務委員(副首相級): 「イエス・ウィ・キャン」で演説を締めくくり、場内を沸かせた と応えるという反応が来ました。 もちろん、中身がどうなんだ、ということも大事かもしれませんが、少なくともそれぞれのことを尊重しているんですよ、という姿勢を意識的に見せることは、国同士の対話においては評価できるんではないかと思います。 ある意味、ターゲットを意識したコミュニケーション・マーケティングとも言えるかもしれません。ふむ。 ・・・と思っていたら、バイデン副大統領がウォールストリート・ジャーナルとの会見でロシアの外相や大統領補佐官を怒らせるような以下の発言があったそうで(毎日新聞の当該記事)、いやはや、コミュニケーションというのは難しく、奥が深いですねえ(笑) ・ロシアの状況:「人口が減少し、経済も衰え、銀行部門は今後15年も持ちこたえられそうにない」 ・ロシアが第1次戦略兵器削減条約(START1)の後継条約の締結に同意したことについて:「財政的な問題に直面し、核兵器の維持が困難になっているから」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[世の中の話題から] カテゴリの最新記事
|
|