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カテゴリ:Liga Espanola
会長交代などの混乱を経て、改革路線に走るライバルを尻目に、
継続を主軸に更なる進化を遂げようとするバルセロナ。 ここ数日の間にピッチ外での進化が見られたので取り上げたい。 まず13日。 中国のメディア企業3社と業務提携を発表。 さらにシンガポールのビール大手・タイガービールと提携。 シンガポール及びカンボジア、タイ、マレーシア、ベトナム、ラオスでの公式スポンサーになった。 14日。 ユニセフと5年間のスポンサー契約を結んだ。 こちらはまだ正式ではなく、8月の国連総会で承認されるらしい。 今やヨーロッパのビッグクラブにおいてアジア市場は重要な意味を持っている。 飽和した、あるいは行き詰ったヨーロッパ市場に比べ、 サッカー熱が高く、未開拓で、金になる木が山のように落ちているアジアは クラブの繁栄のためには願ってもない市場である。 ここ数シーズン、アジアツアーを行うクラブが増えたのもアジア市場開拓の意味が強い。 中から見ると分からないが、外から見ると分かることがある。 ヨーロッパ側から見れば分からないかもしれないが、 アジアを含むその他の地域ではヨーロッパのクラブは人気があり、 今やヨーロッパのビッグクラブはワールドワイドのブランド力を誇っている。 それを裏付けるのがユニセフとの契約である。 ユニセフとは今更言うまでもないが、あのユニセフである。 なんでもこの契約はチャリティーということで、バルセロナは一切の報酬を受け取らないらしい。 さらに今シーズンから利益の0,7%を寄付するということだ。 ただここで問題になるのが「スポンサー」ということだ。 バルセロナはユニフォームの胸の部分に、クラブ創設以来1度もスポンサーをつけたことがない。 なぜならバルセロナはソシオのものであり、企業の広告塔では決してないからだ。 昨シーズンだったか、再来年の北京オリンピック実行委員会とのスポンサー契約の話があった。 スポーツ振興のために悪い話ではなかったが、 そのクラブの伝統を理由に契約がまとまることはなかった。 今シーズン以降、伝統を破り胸スポンサーが入るのか、 あくまで伝統を守りきるのか、 相手が相手だけに注目すべき点である。 「バルセロナ」というクラブはサッカーだけでなくバスケットのほか、 様々なスポーツのクラブもあり、 さしずめ「バルセロナ・スポーツクラブ」である。 このクラブを通してカタルーニャ人は市民とのコミュニケーションを図り、 カタルーニャ人としての誇りを再確認している。 そして今世界に目を向け、世界に認められたバルセロナ。 ピッチ内同様、クラブの趣旨に倣い、 継続路線を歩みながらも更なる進化を全方位に続けている。 ここまで書いたところで、 楽天とも業務提携をしたというニュースを見た。 これにより楽天は、バルセロナの日本語版公式サイト開設や、 クラブ公式クレジット・日本語版クラブ誌が発行できるそうだ。 楽天も良いクラブに目をつけたものだ。 ほな、また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.07.17 20:22:32
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