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テーマ:サッカーあれこれ(19843)
カテゴリ:Premier League
スペイン人の国外流出が止まらない。
それまでにも海外に機会を求めて出ることはあっただろうが、おそらくはベニテスのリバプール就任、それによるリバプールのスペイン人選手獲得が大きな影響を与えていると思う。そして今シーズン2人のスペイン人監督が母国以外の土地で苦戦を強いられている。 1人はルイス・アラゴネス。先のユーロでスペインを44年ぶりの優勝に導いた監督である。 退任後はジーコの後継者としてトルコのフェネルバフチェの監督に就任。昨シーズンのリーガ得点王グイサを引き連れたとあって、ファンはおそらくジーコ以上の結果をアラゴネスに期待していたことであろう。 だが先日に行われたホームでのリーグ戦に敗れ、6試合で実に4敗目を喫してしまった。首位からすでに勝点で10も離され、すでにファンからは辞任を求める声も上がっている。だがアラゴネスは結果の悪さとその責任が自身にあることは認めつつも、自らクラブを去る意思はないようだ。思えばスペイン代表監督時代も伝統のサイド攻撃をなくしたりラウールの招集問題で周囲から散々非難されながら、最後には結果を残した人物である。怪我人の多さなど運に見放されている部分もあり楽観的に考えているのかもしれないが、トルコのファンはそうではない。遠くの結果もさることながら、代表とは違い目先の結果もリーグには求められる。その違いを早く理解しないことにはアラゴネスの首も危ういものとなってしまう。 さて、アラゴネス以上に危ういのはトットナムのファンデ・ラモスだ。 昨シーズン途中にセビージャからやってきたラモスだが、今シーズンは昨シーズンと違い1からクラブを作ることが出来たはずであった。そのためにクラブを惜しげもなく若手選手を次々に獲得し、その分自身の戦術にはまらない選手を放出してきた。 だが蓋を開けてみれば、開幕7戦で未だ勝ち星なし。ウィガンとチェルシーに引き分けただけの2分5敗ではラモスへの批判が出ないほうがおかしいというものだ。確かにシーズン開幕前のキーン、ベルバトフの両エースFWの移籍はラモスのシナリオを大きく狂わせたであろう。そして熱を入れていたアルシャビンの獲得失敗も誤算であっただろう。だがキーンの移籍は期限ギリギリではなかったし、ベルバトフについてもある程度引き留めが無理なのもわかっていたはずだ。そしてアルシャビンについても結局移籍金額でゼニトが折れなかったわけだが、リスク対策として他の選手もリサーチしておくべきだったはずだ。結果パブリチェンコは獲得できたが、それとて第2候補だったかといえば決してそうではないだろう。これら移籍に関する部分はフロントの責任であり、ラモスは直接関係していないのかもしれない。だがそれまでに獲得した選手を見れば低迷振りの全責任がフロントにあるとも言い切れない。逆に自分色に染めた分だけ、ラモスの責任はかなり高いように思う。 ラモスもアラゴネス同様自ら職を辞すことは否定しているが、トットナムのファンもフェネルバフチェのファン同様にこれだけの低迷と繰り返されるシーズン序盤のスタートダッシュ失敗にはいい加減飽き飽きしていることだろう。 アラゴネスとラモス。 2人の解任はどちらが先なのだろうか。 ほな、また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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