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2013年04月28日
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カテゴリ:日本語本
よだかの片想い 島本理生


【送料無料】よだかの片想い [ 島本理生 ]

顔にアザがあるアイコ。研究一筋の大学院生活を送っていたが、
映画監督の飛坂と恋に落ちる。しかし飛坂は仕事優先、
女優とのスキャンダルも飛び出し、アイコは自身のコンプレックスと向き合うことに…。


4月26日発売。小説すばる2012年9月号から集中連載されたものの単行本化。

恋愛小説ですが、恋愛小説だけにとどまっていない傑作。
普段は全く恋愛小説を読みませんが、これは大感動!!

生まれつき顔にアザがあり、幼少の頃から偏見にさらされていたアイコは
恋愛とは無縁の生活を送ってきました。ある事がきっかけで、
映画監督と知り合い、初めての恋に落ちますが・・・。


冒頭のアイコの子供の頃からの、アザにまつわる話は、はっとさせられます。
どれだけ無神経に人を傷つけるか・・・。

本人は気にしていなくても、他人は好奇の目で見ます。
アイコが勉強に没頭していくのはとてもよく分かります。
飛坂の偏見のない態度は、本当に尊敬に値しますね。

飛坂と出会ってからは、アイコは恋愛モード全開。
飛坂の他にも大学の先輩や後輩もからんでくるのですが、
この様々なエピソードが考えさせられるものが多く、とても良いのです。

もうアイコに感情移入してしまい、こちらも怒ったり喜んだり。
最後にアイコの選んだ道は、全く納得のいくものでした。
非常に余韻の残るラストで、読み終わった後はしばらく放心状態でした。
何度も読み返したい小説です。

ちなみにタイトルのモチーフになっているのは宮沢賢治の「よだかの星」。
小説の中でも取り上げられていて、大変印象の残る会話になっています。

青空文庫で読めます→【http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card473.html





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最終更新日  2013年04月29日 21時02分40秒
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