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2019年08月05日
カテゴリ：小説すばる2019年
小説すばる 2019年8月号
煌めきのしずくをかぶせる相沢沙呼 他人に知られたくないことは、 たくさんある。 なによりいちばんは、 わたしの名前についてだ。 （小説すばるより転載） 中学校の図書室を舞台にしたシリーズ。 私・田中は、自分の名前が嫌で、 他人に知られたくない。 その名前が元で、イジメの原因にも なっているからだ。 名前以外にも他人に知られたくないことは、 読んでいる漫画のこと、 自分が打ち込んでいる趣味のこと、 将来の夢、とたくさんある。 誰も来ない教室で、 自分の趣味に没頭していると、 いつの間にか他のクラスの女の子が 立っていた。 慌てる田中だが、 その女の子・倉田は 意外な事を言い出すのだった・・・。 引っ込み思案で、 クラスでイジメに遭っている田中。 意外な出会いが、意外な展開を生みます。 学校の先生も、親も味方になってくれない状況。 これは辛いですね。 しかし、 このような絶望的な状況の中でも、 自分を理解してくれる人がいます。 たとえ数が少なくても、 自分を理解して、 応援してくれる存在のありがたさ。 読んでいて涙が出てきました。 こういう存在に出会えるかどうかが、 自殺の防止や、精神疾患につながる状態の抑止に なるのでしょうね。 辛い学校生活を送っている人達に 読んで欲しい話でした。 でも、夢があるのっていいなあ。  お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2019年08月05日 22時10分17秒
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