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今度の税制改革大綱についての議論で経済財政担当相は「年収1500万円は高所得者ではない」といっているらしい。
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010121901000134.html 税制改正が「富裕層増税ではないかという批判」に応えた発言であるが、面白いのは1500万円が高所得者ではないという大臣の感覚よりも、富裕層増税という批判がまきおこる社会風土の方だ。 たぶん富裕層増税という批判をする人のほとんどは富裕層ではない。 自分が富裕層でもないのに富裕層の立場でものを見る。 自分が経営者でもないのに経営者の立場で考える。 自分が国家の中でさしたる地位にいるわけでもないのに、日本人あるいは日本国家をふりかざして他国や他民族の批判をする。 正直いって理解できない発想である。 参照 http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006 なお、税制改革大綱は新聞報道でざっとみただけであるが、累進税率には全く手をつけておらず、あの異常なバブルの地価高騰の時代に緩和されていた相続税をちょっと元にもどしただけのものだ。別に高所得者増税とか富裕層狙い撃ちとかといって騒ぐほどのものにはみえない。 * 理解できないものといえばもう一つ。 東京都では異常な性愛を美化したアニメや漫画を規制する条例を制定したという。 実写であれば被写体となった人間の人権がある。 モデル小説や実録漫画などではモデルとされた人の人権がある。 しかし誰の人権を侵すわけでもない架空のアニメや漫画を規制する必要というのはどこにあるのだろうか。 それに異常だというけど、アニメや漫画のようなフィクションの世界が健全な恋愛しか描けないものとなったらさぞ退屈なことだろう。 またこの基準でいけば少女漫画のジャンルの一角をしめる「風と木の詩」のような少年愛ものもだめなのではないかという疑問もわく。 いやそれよりも「源氏物語」を原作とした「あさきゆめみし」などもひっかかるかもしれない。それがだめだとなれば、そもそも高校生に源氏物語を教えること自体が問題であるという議論にもなりかねない。 源氏物語は父の美しい後妻に対する思慕を縦軸とした物語で、それに10歳の少女をどさくさまぎれに自宅につれてきて「ある朝、女君(少女)がふとんをかぶって泣いていてまったく起きてこようともしなかった」という描写や一晩泊めてくれた下級役人の家でその若い妻の寝室い入りこむとか、そんなエピソードばかりなのだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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