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最近ベーシックインカムという議論があるらしい。
希望の党だったか…選挙戦でおもいつきのように「AIからBIへ」というようにとりあげていたので、すいぶんと子と言葉も人口に膾炙したのではないか。 これは生活しうる最低額を勤労能力とは関係なく給付する制度で、フィンランドでは試験的に導入されるという。具体的には、月6万8千円が、就労の有無にかかわりなく支給されることになる。 http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/01/post-6733.php こうなれば、生活保護の不正受給やもっと大問題だと思うのだが保護の必要な者が受給できない問題も一挙になくなるし、生活保護や失業給付が就労意欲をそぐという問題もなくなる。 個人的にはけっこうな制度だと思う。 こういうものがあれば、好きなことだけをやって暮らせる。生活保護に多くの人が抵抗を持つのは…実は小生もそうであるが、それは受給者が少数の例外的な人だと思うからだ。できれば保護など受けたくないし、受けたとしても、それを絶対に周囲に知られたくない。でも、ベーシックインカムなら違う。万人が堂々と受けられる給付だ。そこで最低限の生活で好きなことをやるという選択が生まれる。絵だってよいし、音楽だってよい。小生だったら図書館ざんまいで、好きな本を読みながら、好きな文章を書いたりするだろう…きっと。そういう人って相当数いるだろうから、それ向けの市場も形成されていく。くず野菜やパンの耳などを売る店とか、おそろしく安い値段で相応の食事を提供する店とか。光熱費や住居費を節約するために、複数で共同生活をするライフスタイルも一般化していくだろう。今でも国勢調査では職業に芸術家と書く人が相当おり、職業区分では実感よりもはるかに多くの芸術家が数値としてでてくるという。それこそ何万男十万という数の自称芸術家が生まれることだろう。 とまあ、こんなわけでベーシックインカムというのは個人的には素晴らしいと思うし、なんでこんな制度がもっと若い時からなかったのかと恨めしく思うかもしれない。ただあくまでもこれは、個人的にはということで、社会全体ではどうなのだろう。金も地位もいらないが好きなことだけやりたいという人間は社会にごまんといるだろうし、そんな人間ばかり増殖しては世の中とてももたないような気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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