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カテゴリ:お寺
散策もかねて柴又七福神巡りをした。
京成高砂駅で降りてまず向かったのは観蔵寺(寿老人)である。初詣の頃でもないのでひっそりとした住宅地のお寺である。そしてもときた道を戻り、医王寺(恵比寿)に向かう。この間が1.8キロと長い。最初は京成金町線の小さな線路を越え、さらに歩いて行くと北総鉄道の大きな高架線路があらわれる。この新柴又駅の先に医王寺がある。実はここで少し道に迷い、森のように木に覆われた一角が見えたのでお寺かもしれないと行って見たら空き家となって久しい家であった。東京の中でも空き家が増えているというのだが、近所の人はぶっそうに思うのではないか。空き家でなくとも、あちこちに空き地が目立ち、街全体が縮小傾向にあるような印象を受けた。医王寺は石仏が並び弘法大師の像もある立派なお寺であった。 次は線路を越えて宝生院(大黒天)に向かう。あえてそういうふうにしているのかもしれないが、野の花が一面に咲いた中にたたずむひっそりとしたお寺で、何か別世界のような感じである。隣も大きな墓地となっているが、これはお寺の敷地というわけではなさそうである。 そこからさらに歩き、遊歩道のような細い道を行くと、万福寺(福禄寿)である。緑濃い閑静な住宅地のなかのお寺である。その後、柴又街道に出て、金町浄水場の脇をすぎると、むかいに良観寺(宝袋尊)が見える。布袋ではなく宝袋尊としているのは由来があるのだろうか。大きな道路沿いのせいか、そこそこ人が集まり賑わっていた。大きな宝袋尊があり、願い事を念じながら、お腹をなでるとご利益があるという。 さて、七福神巡りもいよいよ最後の二つ。 柴又街道を駅の方に向かい、真勝院(弁財天)に行く。弁財天を祀るところには、必ずといっていいほど池や川があるのだが、みあたらない。窪地になったところがあり、もしかしたらかつてはここが池だったのかもしれない。そして最後は柴又帝釈天で知られる題経寺(毘沙門天)に行く。浅草寺は外国人観光客でにぎわっているが、この帝釈天の参道も外国人にも人気のスポットのようだ。そのうちここでも貸浴衣や人力車のサービスが始まるのかもしれない。 歩行距離は5キロ弱で最後は一大観光地である帝釈天でしめる面白いコースである。 ただ初詣シーズンでなかったせいか七福神の像そのものは見ることができなかったのが少し残念だが、心の中ではしっかりと御利益を念じて参拝した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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