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2024年04月14日
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カテゴリ:読んだ本


図書館で衝動的に借りた本である。
実は土屋文明と言う歌人は名前は知っていても、正直にいって彼の歌で好きなものがあるわけではない。
この本でおびただしく引用されている彼の歌を読んでもそれはかわらなかった。土屋文明が短歌の世界で重きをなしたのは歌がすぐれているからというよりも、新アララギを主宰し、多くの弟子をかかえていたというその政治力にあるのではないか。ただ短歌のよしあしは受け手の感性によって違う。たぶん、自分の場合はたまたま土屋文明の歌と合わなかったというだけのことだろう。
この本の面白さは土屋文明そのものよりも、筆者の眼を通して描かれる戦前から戦後の世相にある。特に、大東京発足や紀元二千六百年の時の街の様子などは興味深い。学校で紅白菓子を配り、花電車が走ったことなどは歴史の教科書にはでてこないし、紀元二千六百年という政府肝いりで作成された歌もあったがレコードはさほど売れず、筆者周辺では実際の祝賀ムードもさほどではなかったという。
また、土屋文明が諏訪高等女学校の校長をやっていたときの教え子で昭和3年の共産党一斉検挙事件で犠牲になった伊藤千代子という女性についてもかなり詳細に書かれている。実際には校長と生徒の一人と言う関係にすぎなかったが、土屋文明は以下のような哀惜の歌をいくつか残している。
芝生あり林あり白き校舎あり清き世ねがう少女あれこそ
戦前という時代はいろいろな見方ができるが、思想弾圧によって犠牲になった人々が何人もいた時代であったことは忘れてはならないだろう。伊藤千代子の生涯については映画にもなっているようである。
予告編「わが青春つきるともー伊藤千代子の生涯」 (youtube.com)





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最終更新日  2024年04月14日 21時39分20秒
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Re:「土屋文明」(内田 宜人)を読んで(04/14)   ・曙光 さん
土屋文明と云えば「この三朝 あさなあさなを よそほひし 睡蓮の花  今朝はひらかず」ですね。
よい歌です。この命、あと3日の朝を迎えれば、絶えると思い定めれば、今を過ごす一日一日が、自分の真の納得を目指して生きるようになるでしょう。
大事なことは、この命此処で尽きてよしと覚悟する事と、この歌より思いを新たにしました。

「この三朝・・」は七詩さんご紹介の「芝生あり林あり白き校舎あり清き世ねがう少女あれこそ」と何か通じるものを感じます。 (2024年04月15日 22時09分41秒)

Re[1]:「土屋文明」(内田 宜人)を読んで(04/14)   七詩 さん
・曙光さんへ
御紹介の歌はよい歌ですね。
よそほひし…というさりげない擬人化で睡蓮の花の命の儚さ、ひいては世にあるものの変転を惜しむ無常観がよくあらわれている。
ただ、土屋文明のぶっきらぼうな叙景歌の多くは素通りといったところが正直ですし、こちらの感性も不足しているのでしょう。
叙景はいかにして叙景以上のものを感得させるかが難しいものですね。

(2024年04月16日 09時05分45秒)


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