カテゴリ:数学は芸術だ
「100年したら日本に人がいなくなります」
参議院比例選挙政見放送にて、某おばちゃん政党代表。(注:関西人にとってオバチャンは蔑称ではない) 団塊世代の高齢化と少子化で「2030年には100万人の人口が減る」 で、それが100年続いたら1億人…。 という計算だろうけど、 これは「一次関数」の計算。 「今のままの状態」が続いても、 いまの出生130万人/年から、70年後の出生が30万になって差し引き100万人減る… というわけではない。 (団塊ジュニア世代からすでに出生数は半減してるが) 世の中には「一次関数」で増える(減る)ものと、「指数関数」で増えるものがあり、 実際には「指数関数」のもののほうが多い。 代表が「雪だるま式借金」 「複利計算」というのは、利子に利子がついて膨らんでいく。 ドラえもんの「バイバイン」というアイテムで増やした饅頭は、倍倍(5分で2倍に)で増えていくので、 食べきれなくなって宇宙に捨てたら、一日で宇宙が饅頭に飲み込まれる…。 逆に「半分半分」の場合も、簡単には減らない。 放射能の「半減期が1万年」という物質の場合、2万年で1/4、 3万年で1/8… けっして2万年で無くならない。(計算の上では、永久に「ゼロ」にはならない。) 減るときのしぶとさも、指数関数の特徴。 政策の是非は別にしても、 「数1」ぐらいは履修してないと、世の中通用しない。 (国会議員の仕事が「女性専用車両」だというならともかく) 現実に、「国の借金」は雪だるま式に増えてきてるけど、返すのは一次関数…? (住宅ローンの定額返済は、一見、一次関数に見えますが、実際は、利子の返済が大きいので、「元金」は一次関数では減りません。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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