カテゴリ:税金Q&A
今年は自然災害の多い年でもありました。そのため、こんな質問もありました。災害に遭われた方の、一刻も早い回復をお祈りいたします。
【質問】 我が社は、先日の集中豪雨による土砂崩れで工場が全壊した近隣の取引先へ、取締役会で災害見舞金を支出することを議決しました。ところで難解な税法上では、この災害見舞金は交際費勘定に計上しなければいけませんか。 【回答】 一定の条件下では、交際費計上する必要性はありません。 【解説】 取引先等が災害を受けた場合に、相手に対して見舞金を支出するということは、いわば日本の慣習であり、日頃の付き合いから儀礼的に行われるようなものです。したがって、このような性格の見舞金は原則として、交際費として取扱われます。 しかし、このような一般的、儀礼的な見舞金でなく、被害に遭われた取引先等との取引を早く回復させ、自社の損失を最小限にするために支出する災害見舞金については、贈答という意味合いより、取引先が復旧することにより自社が受ける損失を回避するためのものといえます。よって、次の2つの要件を満たす災害見舞金については交際費に該当せず、雑費等の科目で計上してよいこととされています。 1.災害前の取引関係の維持、回復を目的としたものであること 2.災害発生後相当の期間内に、その災害を受けた取引先等に支出したものであること なお、上記2の相当の期間内とは、「災害を受けた取引先等が通常の営業活動を再開するための復旧過程にある期間内」とされています。その災害に遭われた状況を記した写真などを記録しておくとよいでしょう。あるいは、そのような内容の記した取引先からの手紙等の書面がありましたら、保管しておくと参考になります。また、この期間経過後に支出されたものは、一般的な見舞金として交際費に該当しますので、ご注意してください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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先日,税務署職員と話しをしていて
「今年は災害の多い年ですが「雑損控除」はどうするの」と訊くと 一応、「損害額は時価査定」との指示が出ています。 との回答でした。 で、どうやって時価を査定するの、その方法は と質問すると…、困ってました(^^; (Dec 5, 2004 08:43:29 AM)
pooh-tontonさん
>先日,税務署職員と話しをしていて >「今年は災害の多い年ですが「雑損控除」はどうするの」と訊くと >一応、「損害額は時価査定」との指示が出ています。 >との回答でした。 > >で、どうやって時価を査定するの、その方法は >と質問すると…、困ってました(^^; ----- 平成12年の東海豪雨の時は、税務署から渡された一定のマニュアルがありまして、それによって機械的に計算していきましたよ。 (Dec 5, 2004 10:09:00 AM) |
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