トラベルボデギータスタッフブログ

え？キューバのグアンタナモの米軍基地って？
なんでキューバに米軍なの？国交はないよねえ？
と、？？？ずくめの貴殿へ。

グアンタナメラ♪～～グアヒラグアンタナメラ♪♪～～
ずっこけてしまいそうなほど、のどかなこの曲は、きっとどこかで聴いたことがあるのでは・・。
キューバ最東端に位置する”グアンタナモのお嬢さん～～♪”と歌われているこの曲。

が、最近はこの土地グアンタナモに１００年も前から陣取っている
米軍の基地内で行われているというおぞましい拷問のニュースは
日本の新聞などでも時々は報道されている、かと思う。

ハバナから空路で約２時間。
東部最大の都市サンテイアゴ・デ・クーバより陸路で約１時間半弱という位置がグアンタナモだ。
海を越えたお隣には、すぐにハイチとドミニカ共和国。
ハバナよりもこっちの方が近いではないか。
その一部グアンタナモ湾一体の海沿いには、米軍のベースがで～～んと広がっているのだ。
もちろん接近することはできない。
が、キューバのテリトリー側に展望台があって
そこから望遠鏡を使って遠巻きながら”拝見”させていただくことは可能になっている。

誤解のないように、べース内は米軍のテリトリーとなっているので、この中で繰り広げられている
”事柄”は、キューバとは関係ない。なんとも、ややこしいが・・・。

で、グアンタナモ～♪であるが、ここはチャングイ・キリバ・ネンゴンと呼ばれる
ソン（サルサ）の原風景ともいえるべきリズムの発祥地なのである。
山間やバラコアの農民から生まれたこのリズムはサンテイアゴへ着き洗練され
それがハバナへ到着することでもっと洒落たものに変貌し、＜ソン＞の一大ブームとなった。
お国自慢の耐えないキューバ各都市の話しは以前もしたけれど、
よってグアンタメーロに言わせると、ソンはここで生まれた、と胸をはるのであった。

また、地理的にハイチに近いことから、ハイチ革命を逃れてキューバへやってきた
多くのフランス人のご主人様（コーヒーなどのプランテーションのオーナー）とその黒人奴隷達
から生まれた”トゥンバ・フランセサ”と呼ばれる太鼓と歌と踊りは独特であり
この土地ならではの文化財であろう。
当時の奴隷はご主人さまの苗字を名乗らされていた。
きっとご先祖様が黒人奴隷であったのだろうか、
今でもフランス語の苗字を名乗る人々をこの土地で見かける。
それは決まって肌の色が褐色な人々だった。

＜次回へ続く・・・＞