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カテゴリ:火山災害
1月28日朝から始まった山梨県東部・富士五湖の地震ですが、その後落ち着いたようですね。 気象庁も昨日(1月31日)、「28日の地震は、北上する伊豆半島が陸に衝突する力で発生した。東海、東南海、南海地震や、富士山の噴火とは直接の関連性はない」とする見解を発表いたしました。 ひずみ計や重力測定でも大きな変化は見られないようで、今回の一連の地震が、富士山の噴火、東海、東南海、南海地震に繋がる可能性は極めて小さいようです。 とりあえず一安心・・・出来るといいなぁ。 さて、「伊豆半島が衝突って?」と首をかしげる方もいると思いますので少し解説です。 伊豆半島は今から約50万前、日本列島と衝突して地続きになるまで島でした。今も伊豆半島は北に向かって年間約1cm程度動いています。私たちが直接目にすることはありませんが、数十万年から数百万年後には、伊豆大島なども日本列島と衝突して地続きになると考えられています。 伊豆半島の乗っているフィリピン海プレートは、日本列島側のプレート(ユーラシアプレートと北アメリカプレート)に衝突し、その下に引きずり込まれる形で沈んでいきます。 衝突した岩盤が激しくぶつかり合いながら互いに動くことで地震が発生し、プレート同士の衝突・沈み込み時に発生した摩擦熱は岩盤を溶かし、マグマを発生させます。 暖められた物質は上に向かって上昇していきますから、マグマは地下深くから地上目指して岩盤を壊しながら上昇していきます。それが火山噴火のメカニズムです。 残念ながら、日本に住んでいる限り、地震と火山噴火、そして津波から逃れることは出来ません。これはプレートの入り組んだ位置にある日本という国土の宿命と言えます。 ですから今回は噴火や大地震になる事は回避できたとしても、いずれは避けられない日が来ると思っていた方がいいのでしょうね。 災害に神経質になってはいけませんが、いざ震災が来ても落ち着いて行動できるよう、心がけたいですね。 それではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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