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アラビア書道とその周辺

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2007.07.20
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7月20日は京都へ。以前、『京都を買って帰りましょう』(エイムック1309)という本を見つけ、京都の面白そうな工芸品がたくさん紹介されていたので是非行ってみたいと思っていたところでした。半日で動く計画をたて、河原町付近を中心に回ることにしました。

まず、地下鉄京都市役所駅におり、寺町通から下る(南に行くこと)ことにします。いきなり大きなお寺があります。これが「敵は本能寺にあり」といわれた本能寺です。名前は有名ですが、こんなところにあるとは知りませんでした。

アーケードがある立派な寺町通をしばらく歩くと、『鳩居堂本店』があります。いつも路線価格が一番高いということで名前が良く出る、銀座の真ん中にある鳩居堂の本店です。いかにも京都という風情がある建物でお香、千代紙、墨、筆、便箋など、京都の代表的な文房具店といったところです。ちょっと変わった一筆箋を買います。そこから下ると三条通にぶつかります。いかにも古そうな建物があり、『三嶋亭』とあります。京都で一番有名なすき焼き屋です。黒塗りの高そうな車が止まっています。十数年前、本店ではなかったのですが、外国人を接待したことがあります。

その三条通を西に進むと、あぶら取り紙で有名な『よーじ屋」があったり、西陣織で作ったアロハシャツを売る店があったりして、なかなか楽しい通りです。そして、イノダコーヒ三条支店があります。中が広々とした喫茶店ですが、横目で見ながらやり過ごします。近くにタリーズコーヒーもあります。もちろんやり過ごします。そして、堺町通の角を曲がりまた下ると、イノダコーヒの本店があります。ここには寄らねばなりません。

京都は喫茶店が人口比日本一だという噂があるほど多いのですが、京都で一番名前が知られている喫茶店でしょう。京都の店らしく、入り口は狭く奥が広い喫茶店ですが、天井も高く、また外にもテーブルが置いてあります。隣にメモリアル館があり、そこでも飲めるようになっています。昼過ぎというのに、ほぼ満席でしたが、喫煙の方に席があったので座ります。コーヒーはいろいろ種類がありますが、『アラビアの真珠』というのがあったので注文します。ウエイトレスは「コーヒーに砂糖とミルクを入れてよろしいでしょうか?」と聞いてきます。初めてなら何のことか分からないと思いますが、ちゃんと予習してあったので、「お願いします。」と答えます。そうです、この喫茶店はコーヒーに砂糖とミルクが入って出されるのが基本なのです。もちろん、自分で入れるという人には別に持ってきてくれると思いますが。コーヒーは白いカップに、たっぷりと入っています。小さな角砂糖がスプーンの上に一個載っています。ちゃんとミルクと砂糖をいれたら良いようにコーヒーが淹れられているのがにくいです。ケーキなども置いてあり、簡単な食事もあります。

イノダコーヒ店を出て、しばらく下ると六角通にぶつかるので、今度は東に入ります。そして次の角を曲がって、柳馬場通を下ります。すぐに鈴木松風堂という店があります。実は、今日はこの店に一番行きたかったのです。この店は色々な和紙をおいてあるのですが、有名なのは紙管(しかん)を作っていることです。紙管とは、表彰状を入れたり、図面を丸めていれたりする、あの紙筒のことです。

茶筒のようなサイズから、1メートルぐらいある大きなものまで、数種類揃っていますが、その紙管の周りに型染和紙の を貼ってあるのが特徴です。この『京都を買って帰りましょう』を読んだとき、欲しいと思ったのがこの紙管です。反面どこに使うかと迷ったアイテムです。そうだ、A3のお手本を運ぶときに使おうと無理矢理納得させました。もともと、反物を巻くときに使っていたものの再利用とのことです。小さな茶筒サイズのものは筆立てに使えそうですが、大きなものは果たして何に使われるのか分かりません。少なくともあんなに派手なものではビジネス用には使えません。残念なことに、当日は、この本で紹介されたためか、 A3が入るサイズは種類が余りありませんでした。

そこから『阿以波』という団扇専門店の前を通り、蛸薬師通に出るので、それを左に曲がってまっすぐ行くと、段々と賑やかな商店街が近づき、新京極通にぶつかります。しばらく下がると、有名な錦市場の入口錦小路になります。

錦市場には何度か近くまで行ったことがありますが、いつも入り口だけなので、ここを制覇しようと思います。まず、すぐに『有次』という刃物専門店があります。切り出しナイフなどは美しく、よく切れそうだし、竹筆を作るときに使えそうだなと、ちらっと思いましたが、本田先生のようにたくさん作るわけではなく、値段も結構するので自重します。

途中に何軒も漬物屋や佃煮屋があったので、防腐剤と調味料(アミノ酸など)が入っていないちりめん山椒と水茄子と水菜の漬物を買います。どの店でも味見をさせてくれるので白いご飯が欲しくなります。竹の子の漬物、ミョウガの漬物、ダイコン漬け、すぐきなど旨そうでしたが、やはり自重します。

錦市場の端っこまで行ってから、高倉通に出て、下ると交通の激しい四条通に出ます。それを西に歩き、四条烏丸の交差点近くの、COCON烏丸というビルに入ります。ここに唐長(からちょう)の支店が入っています。唐長は、唐紙と呼ばれる紙に雲母で表面がキラキラ光る模様をいれた紙を製造販売している専門店です。小さいのは名刺大から大きいのはフスマ紙まであり、光もの好きな私としては色々揃えたいのですが、ここには葉書大ぐらいの小さなものしかなく、大きいものは修学院にあるギャラリーとのこと。残念でしたが、買っても恐らく、また押入れの肥やしになる恐れがあったので結果的にはよかったかもしれません。仕方ないので葉書サイズのものを数枚、購入しました。

これでほぼ全部見終わったのですが、まだ元気が残っていたので、そのまま四条通を河原町方面に歩き、四条大橋も渡り、祇園まで歩き、『京都クラフトセンター』に寄りました。一階と二階にぎっしりと京都の工芸品が並べられています。いわゆるフツーのお土産やさんではなく、置いてある商品もセンスがよく、値段もそれほど高価ではないため、外国人の姿も多い店です。今日、回ってきた店の商品もいくつか同じ値段で売られています。時間がないときはここ一軒でも用が足りるくらいです。

これだけ回っても4時間もかかりませんでしたので半日で回れます。丁度ぶらぶら散歩するのに良い距離です。京都にはまだまだこんな店がたくさんあります。





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最終更新日  2007.07.21 09:39:10
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