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バンクーバーオリンピックが近づいてくるとオリンピックの話題がいろいろでてくるのですが、朝の情報番組を見ていると、影で日本選手を支えるという内容で、ノルディックスキー選手がスキー板に塗るワックスについての話が紹介されていました。
日本がノルディックスキーに結構良い成績を残すことができたのには、このワックスが功を奏しているという話でした。そのワックスを塗るのは選手ではなく、専門のスタッフで、大会当日の天候、雪質などを判断していくつかあるワックスの種類から最適なものを選ぶとのことです。更に。この塗り方というのがかなりのノウハウで、選手もその塗り方、どんな種類が塗られているのか内容については知らず、専門スタッフだけが知っている超秘密事項だそうです。 なかなか興味深い話だったのですが、私が一番気になったのは、紹介されていた仙台にあるというワックスメーカー「Gallium」(ガリウム)社の名前でした。一つ一つロウを溶かして製品を作っているかなり家内制手工業的なメーカーで、元ノルディック選手だった人が経営していました。 番組ではこのスキーにふさわしくないガリウムという名前の由来は説明されていませんでしたが、私はピンときました。 恐らくこの名前はレアメタルの仲間の一つであるガリウム、そうです青色発光ダイオードの原料であるガリウム砒素に使われているガリウムから取ったのだと思いました。 ガリウム化合物の中には低温でもよく溶けるものがあるため、ロウに混ぜるとスキー板の滑りをよくする作用があるので使われているということを、数年前、レアメタルの用途を調べているときに、業界の方から聞きました。 もちろん、この番組ではガリウムについての薀蓄は紹介されていませんでしたが、昔の記憶がよみがえってきました。今でもそのことを覚えているのは、当時かなりインパクトが強かったからで、レアメタルは電子機器部品ばかりに使われているのではなく、その用途は凄いと思いました。 (相変わらずちょっと食いつくところが変ですが)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.02.08 00:37:35
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