・質問通告が無いと答弁できない方がおかしいんだ
コンビニ弁当で「値上げ実感」、質問通告「不要」 植田日銀総裁候補朝日新聞デジタル 2023年2月24日16時30分 日本銀行の次期総裁候補の植田和男氏が24日、国会で所信聴取に臨んだ。就任すれば戦後初の学者出身の日銀総裁となり、国会答弁が一つの課題との見方があったが、2時間以上にわたる質疑では受け答えにつまる場面は見られなかった。後席に座った関係者に、助言を求める様子もほとんどなかった。 午前9時半から所信を述べた後、自民、立憲、維新、公明、国民、共産の各会派から質問を受けた。休憩を挟まず、計約2時間45分に及んだ。植田氏は自ら所信を述べる場面では手元の紙を見ることが多かったが、その後の質疑では、質問者の目を見て答える場面が目立った。 ある野党幹部によると、植田氏は、国会で慣例となっている、事前に質問内容を答弁者に知らせる「質問通告」について「いらない」と伝えてきたという。この野党幹部は「ぶっつけ本番でいい、と。大したもんだ」と話した。 答弁では、庶民的な一面ものぞかせた。日銀の黒田東彦総裁が昨年6月の講演で「家計の値上げ許容度も高まってきている」と発言したことに関連し、「日常生活で物価高騰を感じるか」と問われた。植田氏は「消費者の生活必需品の価格変動に対する敏感さについては、注意深く見守っていかないといけない」としたうえで、「大学に勤めているので毎日、昼ご飯はコンビニのお弁当で済ませている。ここ1年くらいの間に、例えば450円くらいのお弁当が、500円を超す水準にまで値上がりしたなと実感している」と答えた。【朝日新聞デジタル;元記事はこちらへ】 ◆ニッポンの国会では事前に野党から質問を“通告”させそれに対して官僚に答弁を書かせる。委員会や本会議ではその「答弁書」に目を落とし間違えないように首相や大臣が一生懸命読むのが当たり前になっている。しかしこれは本来当たり前なんかじゃない。首相も大臣もその道の専門家、通告なんか無くったって所管の諸問題について自分の言葉で答弁ができて当然のはずだ。それができないシロウトみたいなのに当選回数によって大臣ポストを振り分けているからこうなる。 その質問通告を要らないとおっしゃった次期日銀総裁候補、いいね。きっと予算委員会に新しい風を吹かせることでしょう。