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カテゴリ:上海留学時代
●2.復旦大学へ向かう
TAXIの運転手は特大スーツケースに、たどたどしい発音の私に 「あんた、どこの人?」 と聞いてきた。 「あ、日本人だけど」 「へ~日本人か。(振り向いて私の顔を見る。前見て前!) 勉強しに来たのか。じゃあ親戚とか友達とかいるのか?」 「いや、誰もいないよ。」 「え?そんなも心細いだろ~」 「大丈夫だよ。頑張れるよ」 「それは大変だな~」 等と話している内に段々混んできた。その内、殆ど動かなくなった。 ヤバイ。。。 留学センターの人からは「夕方5時くらいには 着く様にして下さいね。受付の人がいなくなると思うので」 と言われていた。 留学なんて初めてだし最初からトラブルは嫌だし。。。 それにメーターも無駄に上がっていく。。。 「運転手さん」 「何?」 「あのさ~私すごく急ぐの。学校に5時くらいに着くように言われてて」 「そうか。今は、4時半だな。でも混んでるぞ。どうしようもないよ」 「何とかならない?ホント困ってるから」 「・・・よし、分かった!!」 次の瞬間車体がガクン!!と左へ傾いた!何?何? 「運転手さん、車、歩道に乗った!!」 「大丈夫!」 歩道に片足乗り上げた車はギュ~ンと渋滞の車を追い抜いていく。 「ちょっと、これ、大丈夫じゃない!」 「大丈夫。警察いない!」 (そんな問題じゃなくてぇ~!) 硬直した私にお構いなく渋滞の塊を抜けた車は、またガックン!と 道路に戻った。 「な!大丈夫だっただろ!」と満面の笑顔の運転手。 「はは、、、はい。ありがと~…」 彼なりの親切に有り難かったけど、怖かった~。。 === ここのやり取りは【上海TAXIよもやま話】1.歩道に乗り上げるTAXI にもあります。 1.歩道に乗り上げるTAXI === さて、何とかかんとか学校に着いた。。。 「じゃあな、頑張れよ!」 「有難う、再見!」 と下りた後、校内へ。 お~これが復旦大学か~ ここで私の新しい一歩が、、、 感激、、、である。 しかし、もうすぐ5時。 え~と留学生楼、留学生楼。。。 分からないよな、だだっぴろくて。 あ、あっちに学生らしき人発見。 聞いてみよっか。 (緊張)「あの~すみません」 学生さんらしき人は気づかず立ち去ろうとする。 「あのー!すみません!」(大声) 「え?」 「えと、留学生楼ってどこですか?ここ、これ(と紙を見せる)」 チラと紙を見て 「知らない」 スタスタと立ち去った。 キャ~ン! 何それ~。 おいおい!女! 親切心はないのか! 情けは人の為ならず、という言葉を知らんのか!! でも時刻はもう5時を回っていた。日も大分暮れてきた。 どんどん聞かないと!頑張れアコ! 「すみません!留学生楼はどこですか??」 と、その後5人くらいに聞いたが全て 「知らない」 の一言だけであった。 マジ~!!?? ちょっと~。何でないの~? 運転手、場所間違えた~? もしかして引っ越したとか~?(有り得ない) 何で皆教えてくれないの!! 私、今日野宿~!!?? と妄想は膨らむ。。。 風景がセピア色からグレーがかってきた。日も暮れてきた。 どうすんの、私~!!?? 冷や汗か何だか汗だくになってきた。 特大スーツケース、重いぞ! もう泣きそう。。。 でも、泣くもんか! そして私が号泣するまで、あと1時間に迫っていた。。。 *ちょっとずつ書き足します。取り敢えず《To Be Continued》 良かったら最初から見てやって下さい。⇒ 【上海留学思い出話 1994年編】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/05/21 12:56:23 PM
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