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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:中国駐在時代
翌朝。 竹山さんと一緒に、8時に病院に入った。 竹山さんは大きな紙袋を持っていた。中身は大川さんの衣類など。 今日は入院病棟へ移る日だから。 二人で病室へ行くと、大川さんは起きていた。 「お早うございます」 「ああ、おはようさん」 ベッドの側に長いすがあって、その上にタオルケットが無造作に置いてあった。 付き添い…? 「すみません、私、昨日先に帰っちゃって…」 「あ…いや…」と大川さんは言葉を濁した。 内科病棟への移動が始まった。 大川さんをベッドごと内科病棟まで運び、個室に入る。 男手4,5人で大川さんを個室のベッドに移した。 手足を曲げられないし、結構大柄なものだから、時間がかかる。 なんか…トドっぽい(汗) 男の人一人動かすだけで、かなり大変だな、と思った。 最後は転がすように(!)ベッドに移して、助っ人達は病室を出て行った。 竹山さんと私と3人だけになって、大川さんはかなりリラックスしたようで。 いつもの口調になって冗談も言うようになった。 ベッドをあれこれ観察して、手動でリクライニングできる事が分かり、 快適な角度を探って結構楽しそうだった。(ハンドル回しは私) 大川さんが良いという位置に角度を調整し、背中に枕を入れる。 この時、大川さんに接近して気付いた。 無精ひげ生えてる… それに少し、汗臭い(~~; 二日、お風呂にも入ってないもんな… 服だって事故の時のままだし。 いい加減、着替えないとな。 お風呂は入れないから、体拭いたりもしないと。。 …だれが? 竹山さんも、技術者A氏も会社の仕事あるし… この流れでいくと… …ワタシが?(汗) 看護婦さんに頼みたいな~(汗) いくら会社の上司とはいえ、家族や親戚ではない。 正直、身の回りの世話までは気がひける。 取り敢えず… 「大川さん、顔~拭きましょうか?」 私はタオルを濡らして、大川さんの顔を拭き始めた。 大川さんは 「いい、いい、自分でやるわ(汗)」 「いえいえ、私が^^」 とは言いながらも、 こりゃ両方、気ィ使うな… こんなん家族じゃないと、しんどいわ… 「あの~お家の方は、奥さんは、いついらっしゃるんでしょうか?」 「ああ、昨日電話しておいた」 と大川さんは自分で顔を拭きながら答えた。 「あ、そうなんですか?いつ?」 「来るなって言ったから」 「・・・は?」 「来んでええ、って言った」 (・_・; ←竹山さん (・_・; ←私 「そうなんですか・・・(汗)あ、でも~ご心配だと思うんですが・・・」 「大した事ないって言ったから。心配すんなって」 竹山さんと私は顔を見合わせた。 大した事あるがな・・・(汗) 「それと~俺、日本には帰らんぞ」 は・・・? 「ここで治療する。日本には帰らん。(断言)」 (゚ o ゚;) ハァ~???? いやいやいや ちょっとオッチャン・・・(汗) ・・・アンタ、おととい同じ口で 「日本に帰らせてくれや…(弱)」って、言うてたんちゃうの~ん???(困惑) つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、 モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。 扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。 私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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