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みなさん、こんにちは。 報道等でご存知だと思いますが、埼玉と千葉で抜き打ち検査された製茶から、暫定基準値の最大5倍に達するセシウムが検出されました。でもこれ、僕から見たら「当たりまえだろ」なんですね。 埼玉県では、まず5月に3カ所で採取した生茶葉の検査を行っています。その結果、258~469Bqの放射性セシウムが検出されています。お茶は生茶葉から製茶にされると、約5倍、濃縮されると言われていますので、僕はこの時点で「これは製品にも出るだろう」と考えました(実際に、僕の知人が自分の畑のお茶を製茶にして検査したら1700Bq出てしまい、出荷を諦めています)。 ところが、6月に6カ所10検体の製茶を検査した結果によると、暫定基準値を超えたものは、ひとつもなかったんですね。それどころか、生茶葉より低いものもあります。 これはおかしいな、と思って、検体の入手方法を見ると、茶商から入手したものであることがわかりました。すなわち、昨年の汚染されていない茶葉と混ぜてしまって提出しても、バレない可能性があるわけです。 この段階で埼玉県が取るべき行動は、製造過程を明確にした検体を再検査するか、店頭に並んでいるものを抜き打ち検査する、ということであるはずなのに、全くそう言う姿勢を見せていません。これは、結果には疑念があったけれど、県の産業にとって都合のいい結果が出たから、それ以上の詮索はするべきではない、という心理(または圧力)が働いたのではないかと考えられます。 このようなことを行うから、疑心暗鬼が広がって、風評被害が発生するわけで、いわば風評被害は行政によって作られている、ということさえ、できるのではないかと思います。 ただし、この「暫定基準値」が、あまりに杜撰であるということにも、留意する必要があります。生茶葉の基準値が500Bqであるのに、製茶の基準値まで500Bqというのは、「5倍濃縮の法則」から考えればありえません。しかも肉や野菜は、そのものを直接、体内に取り込むものを加工前の状態で検査していますが、お茶の場合、それに相当するのは「生茶」であって、製茶ではありません。抹茶や食品添加用のものは、そのままお茶の粉を食べることになりますが、そういうものは、別途、基準値を設ければ良いわけです。(だから僕は、暫定基準値越えを疑いながらも、煎茶は飲んでいます) そんなふうに「どう考えても不合理な基準」を放置しておくのも、混乱を加速させるもとだと言えるのではないでしょうか。
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Last updated
Sep 4, 2011 08:33:01 AM
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