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みなさん、こんにちは。 文部科学省から発表されている全国の空間線量率/セシウム沈着量調査結果、ご覧になっていますか? つい先日、東京都や埼玉県の結果も発表されましたが、東部のほかに、西部山間部の値が高いことに驚きました。このエリア、山登りや沢登りで、これまで何度も出かけていたところです。 文科省による調査は、航空機によるスキャニングですが、実際のところ地上付近の放射線量は、どうなっているのでしょう? 折しも、秋の登山シーズン突入の時期。山岳雑誌にも執筆している身としては、気になってしかたがありません。 そこで某山岳雑誌に調査取材を打診したのですが、悪い値が出て登山者が減り、業界全体に迷惑がかかることを心配して、非常に及び腰でした。自分たちの業界の短期的利益を考えて真実を調べようとしないのでは、原子力ムラと変わりないじゃありませんか。 しかし、もたもたしていると、今年の秋の登山シーズンは、あっというまに過ぎてしまいます。「それなら一人でも始めてやるわい」ということで、昨日、第1回計測に出かけてきました。結果は下記の通りです(計測器:RADEX RD1503 β線を拾わないよう、地上1.3mで測定=β線は約1mで減衰するので。40秒×4回計測の平均値。カッコ内は地面の状態)。 測定日:2011年10月14日(金) 天気:晴れ時々曇り 梅の木峠 0.16μSv/h(アスファルト舗装) 日の出山山頂 0.10μSv/h(土) 御岳山山頂 0.18μSv/h(御影石の上/土の上とも同じ) 大岳山山頂 0.15μSv/h(土) 鋸山山頂 0.18μSv/h(土/樹林の中) 奥多摩駅前 0.16μSv/h(アスファルト舗装) ちなみに、同じ計測器で測った我が家の周辺は、だいたい0.15μSv/h。「測ってガイガー」のサイトを見ても、東京都下の住宅密集地と同等か、やや高いといったレベルです。 この数値を見てどう判断すればいいのか、何とも悩ましいところです。(参考:日本人が1年に浴びる自然界の放射線量は、福島事故前は1.2~1.5mSvと言われていました。これを1時間当たりに換算すると、約0.137~0.171μSv/hになります。埼玉県で計測されていた空間放射線量は0.03~0.06μSv/h程度でしたが、これは地上18mの値であり、地上1m付近で読み替えると、おおむね2倍になるとされています)。 また、RD1503の精度については、群馬大学の早川由起夫先生が検証していますが、個体によっては高めに出るケースもあるようで、我が家の機械もシンチレーション測定器とキャリブレーションする必要性を感じています。先日、三鷹に行く機会があったので、市役所西側の歩道で測ったところ、0.15μSv/hでしたが、三鷹市が公表している近傍のデータでは、0.08~0.10μSv/h(南浦小、三鷹市芸術文化センター)となっています。 ともあれ、今後も時間を見つけて計測に出かけようと思っております。結果はその都度、報告いたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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