|
カテゴリ:カテゴリ未分類
みなさん、こんにちは。 平成24年度の補正予算案に、電気自動車の急速充電スタンドを全国に整備する費用として1005億円が盛り込まれることになりました。ガソリンスタンドやコンビニ、ショッピングパークや道の駅などに、合計7万基を設置する計画だそうです。 その一方で、ガソリンスタンドの廃業も相次いでいます。理由は、消防法の改正によって、設置から40年を越える貯蔵タンクには、腐食対策を施さなければならないことが義務付けられ、その費用が捻出できないからということで、地方の零細スタンドを中心に、2000軒前後が廃業に追い込まれると見込まれています。 タンクの改修費用は、1基あたり約250万円。ガソリンスタンドは、レギュラー/ハイオク/軽油/灯油の4つを備えているのが普通ですから、改修費用は1000万円に上ります。このうち3分の2は経済産業省から補助されるそうですが、それでも333万円は、事業者が負担しなければなりません。 そこで、1005億円を333万円で割ってみましょう。すると、約3万180となりました。すなわち1005億円あれば、約3万軒のガソリンスタンドが自己負担無く改修できるということになります。現在、全国のガソリンスタンドは約3万8千店だそうなので、ほとんどカバーできてしまいますね。少なくとも、廃業を余儀なくされる2000店は、楽勝で救済できます。2000店に333万円ずつ配ったって、67億円でお釣りが来ます。 地方ではEVの普及なんてまだまだ先の話でしょうし、ガソリンスタンドはエネルギー供給拠点として、災害時にも重要な役割を果たすはず。この税金の使いかた、どう考えても間違っていると思いませんか?
充電設備そのものの問題もあります。 「急速充電」と言っても30分ぐらいかかるわけですから、ユーザーは充電器をつないだら、時間つぶしにどこかに行ってしまうわけで、充電終了と同時に帰って来れるとは限りません。スマホを通じて充電完了を知らせる装置なんかもありますが、食事を始めてしまったりすれば、呼び出されても困っちゃうわけですね。 すると、次に充電待ちをしてる人とのトラブルが起きる可能性が出て来ます。充電器にロックはありませんから、勝手に外してしまう人もいるかも知れません。そのあたりの対応策も考えないまま数だけ増やしても、新たな問題が発生するだけではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 24, 2013 12:46:34 PM
コメント(0) | コメントを書く |