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Motor & Outdoor Journalist 安藤眞の         逆説的よろず考現学

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Sep 30, 2016
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みなさん、こんにちは。

 表記の件、本日の毎日新聞のサイトにこんな記事が出ていました。当ブログでは、再三、指摘している話題なのですが、これを機会に、改めて書いておきたいと思います。

 道路交通法38条とは、横断歩道等における歩行者等優先に関する条文です。詳しくはリンク先を参照いただきたいのですが、毎日新聞のサイトにもあるように、罰則は「3カ月以下の懲役か5万円以下の罰金」と定められています。もちろん、いきなり刑事罰を食らうことはなく、たいていは警察官による行政処分(免許点数2点、反則金9000円)で処理されます。

 この法律は、単路にある横断歩道だけではなく、交差点にある横断歩道にも適用されます。すなわち、青信号で右折か左折をしようとしている際に横断歩行者(や横断自転車)がいたら、その進路を妨害してはいけない、ということですね。

 余談になりますが、毎日新聞のサイトには行政処分に関する記述が全くなかったところを見ると、これを書いた記者もそのことを知らないのだと思います(嘆かわしいことです)。

 もちろん僕は、無理なく停止できるタイミングで横断歩行者に気づいたら、必ず止まるようにしています。対向車が止まらないことも少なくないのですが、そういうときにはヘッドライトをパッシングして知らせています(それでも止まらないドライバーが少なくありません)。後続車の中には、なんで止まったのかわからず、追い越しをかけてくるクルマさえある始末です(横断歩道の手前30m以内は追い越し禁止。免許点数2点、反則金9000円の違反です)。

 で、問題はここから。

 毎日新聞のサイトでは、「現実には取り締まりはほとんどなく」とありますが、実はドライバーの反感を買う取り締まりのひとつとなっていることもあるんですね。

 大きな理由は、「妨害」の定義が曖昧だからです。

 例えば大きな交差点や幅の広い道路では、クルマが先に通っても、安全を損なったり歩行者を脅かしたりしないタイミングで通過できることがありますが、同じタイミングで横断待ちをしている(横断しようとしている)歩行者がいれば、「横断を妨害した」として取り締まられることがあるんです。不服を申し立てても、規則がそうなっている以上、聞き入れられることはありません(当該歩行者を連れてきて「妨害されたとは思っていない」と証言させればなんとかなるかも)。

 実は以前、この件について警察庁に質問したことがあるのですが、とにかく「渡ろうとしている人がいたら、譲らないと妨害」なんだそうです。不合理だと思っても、これは従うしかありません。「道路交通は弱者最優先」ということを再認識する機会だと思って我慢してください。

 困ってしまうのは、歩行者側に「弱者優先」という意識がない人がときどきいること。こちらは歩行者に先に通ってもらおうとして止まっているのに、道を譲ってくれようとする人が、ときどきいるんですね。単路の横断歩道の場合、なんでクルマが止まったのか理解できずに渡ろうとない人とか、スマホをいじってて気付かない人なんかにも、ときどき出会います(^^;。

 そういう時は、僕はジェスチャーで横断を促すようにしているのですが、お年寄りでゆっくりしか歩けないような人が急いで渡ろうとしてくれたりすると、むしろ恐縮してしまいます。

 なんでそういうことになってしまうのかといえば、交通安全教育の問題だと思うんですね。小学生ぐらいから、「道路交通は弱者優先」ということを何度も教えこめば、免許を取ってからもそれを意識し続けるようになると思うのですが、現実には「クルマに注意して通行しよう=クルマが優先」と思わせるような教育ばかりが行なわれているのではないでしょうか。

 もちろん、生身の体でクルマにぶつかったら、死ぬか大怪我をするかですから、現実問題としては「歩行者がクルマに気をつけましょう」となってしまうのはやむをえない側面もあります。でも、せめて運転免許の筆記試験の際に、試験問題には必ず38条関連を入れておき、合格点に達していても、これを間違えたら不合格とかするようにしておかないと、「弱者優先」は永遠に根付かないような気がしてなりません。





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Last updated  Sep 30, 2016 10:59:28 AM
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Re:改めて書いておきたい「道路交通法第38条」の話。(09/30)   通りすがりの名無し さん
困ってしまうのは、歩行者側に「弱者優先」という意識がない人がときどきいること。

仰ることはよく分かりますが、歩行者の立場から言わせていただくと、そのようにしないといけないくらい、横断歩道でも一時停止をしない車が多いということの裏返しです。
記事にもありますが、歩行者が轢かれたらひとたまりもないですから、自分で自分の安全を確保しないといけないと思うわけです。

上記の書き方は、私個人としてはひっかかる表現です。自動車を運転する側が先ずは意識を変えなければいけない話です。 (Aug 11, 2019 08:50:42 AM)


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