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カテゴリ:旅/成長
朝8時、大音響の音楽で目を覚ます。
昨夜12時過ぎに到着して、中国系ベトナム人の家庭の一室に眠った。ベトナムの中流家庭宅にステイすることを日本で申し込んできた。思ったより綺麗で広い部屋だ。ベトナム人は早起きだというが、8時では随分寝坊だったようだ。音楽に叩き起こされた。 真夏だ。日本ほど湿気はないが、日差しは強そうだ。Tシャツに着替える。 朝食の麺がおいしい。こちらは皆朝食には麺類(ベトナムのうどんやラーメン)を食べるようだ。それにしても、私一人が食べている。他の家族の朝食は?と聴くと、長女の蓮(リン)さんは、「私は食べない」という。ダイエットしているらしい。他の家族は?と聴くと、「皆外の屋台で食べる」とのこと。私だけに作ってくれたのだ。 リンさんはとてもかわいらしい控えめな面のある女性だ。接していて感覚的に違和感がない。同じ長女でもあり、似た面があるのかもしれない。 リンさんは、英語と少しの日本語ができる。 次女の香(フン)さんは、英語が堪能だ。中国系だから、家族は皆ベトナム語の他に広東語もできる。 ・・・私も、英語くらいまともに話せるようになろう、と反省する。 4階建ての家。周囲は中国系の人々の家だ。貧しい家もあり、家の外でイモを一日中むいているのが仕事らしい人たちがいる。他にも家の外で働く人がいて、家の中は安全だが、往来は貧しい雰囲気。怖くて一人で家の外に出られない。 この家のお父さんは自宅で化学肥料を売っている。自営業だ。次女のフンさんはそれを手伝っている。長女は来月結婚するということで、家事手伝い、お母さんはバトミントンに出かけている、ということから察するに、専業主婦だ。長男はノルウェイでコックをしている。次男(9歳)は小学校に行っている。 家にいる家族は皆のんびりしている。お父さんは一階にある立派な色とりどりの仏壇を丁寧に掃除している。リンさんとおしゃべりしていたが、リンさんが市場へ買いものに出かけたのでフンさんとおしゃべりをする。この親子は一体、いつ働くんだろうか。と、日本との時間の流れ方の違いにすこし戸惑う。 店でもあるため玄関が開いているので、時々宝くじを売るおばあさんが入ってくる。 フンさんがいらないと断る。 しばらくすると、また別の宝くじ売りのおばあさんが来る。宝くじが文化となっているのは日本と同じか。 往来を行く近所の人も、珍しい人が座っているというので、私を覗き込んで行く。 入ってすぐに在るキッチンテーブルの上に、さまざまな果物や干物、お餅のお菓子などが載っている。果物のいい香りがする。余り整理したり片付けたりしないらしい。そして、テーブルの上をたくさんの蟻が歩いている。 長女のリンさんが日本語学校に通っているというので、一緒に行って見学したいと言ってみる。午後2時30分から行くことになった。 午後まで随分時間が在る。それまでの間に街へ出てみようかと思って、リンさんに言うと「ええーっ、お昼ごはん食べてからにしたら?」と言われる。 時間感覚の違いだろうか。 リンさんが一時間30分くらいかけて料理してくれた昼食を4階のベランダで食べる。 魚2匹が焼いてある。肉とえびがいためてある。青菜炒めがある。お茶碗にご飯をよそってくれる。おいしい!リンさんは料理学校で先生をするときも在るというが、これはおいしい。 お父さんがおかずを取って、私のお茶碗のごはんの上に乗せてくれる。こうして食べるのだな、と思って、取ってもらうとおりにする。 ベトナム人は遠慮を嫌うらしいので、好意に甘える。 食後、まだ2時30分まで一時間ある。街へ出ようとするが、少し頭痛がする。疲れたようだ。ベトナムの習慣に習って、昼寝する。 出かける時間だ。何と、いきなりリンさんの運転するバイクの後ろに乗って出かけることになった。ヘルメットをこちらの人は被らない。しかもホーチミン、ベトナムで一番交通量が多い街!おおー、緊張する。大丈夫か? 7分丈のパンツにサンダル履きで、30分も往来の多い道をバイクで二人乗りする。転んだら大怪我だ。リンさんのまねをして、日本から持ってきたSARS対策のマスクをつける(リンさんにとって、マスクは日焼け防止のためだったと後で知る)。足を乗せるところと、持つところを教えてもらって、出発!家の外は、私から見るとまるでスラムだ。そこをバイクで走りぬけて行く。 大通りに出る。バイクだらけ。全身に力が入る。現地の人に見られているかな?ひったくりに狙われないかな? ものすごいクラクション。うるさいしほこりっぽい。信号は誰も守らない。何だか暴走族って、こんなふうに走っているのだろうか?と、暴走族の視点になった気分で、リンさんの肩ごしに後方へ流れる街をみて、暑い日差しとぬるい風を感じている。 日本語学校に着く。上級クラス。他に4人の生徒がいて、ベトナム人の先生がいる。トヨタで働くために勉強中の女性がいた。まだ若い。20代前半くらいだろう。しっかりしている。 日本人の先生は、資格を持っていないが、ここへ来たら採用されたのだそうだ。校長らしい方も日本人だった。 皆爽やかで、学ぶことを楽しんでいる感じだった。上級クラスだけあって、比較的スムーズにコミュニケーションできる。それにしても、ベトナムの女性はおしゃれだ。ステイ先の2人の娘さんたちもおしゃれだが、街ゆく人も、日本語を学んでいる生徒さんたちもおしゃれ。 ひったくり、スリ対策として、日本人と悟られないようにとTシャツとジーパン、リュックサックしか持って来なかった私が、一番おしゃれから程遠い格好をしている。ちょっとベトナムを誤解していた。 授業が終わって、またバイクに乗って帰る。ラッシュアワーだ。ものすごい数のバイク、バイク、バイク。そしてひっきりなしにあちこちから聞こえるクラクション、クラクション、クラクション。。。神経を使ったのだろう。帰宅して食事が終わったら、あっという間に眠ってしまったzzz。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年11月30日 14時47分17秒
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