皆さんはジンギスカンにどんなイメージを抱いているでしょう
北海道らしくてワイルドな料理だけど...
獣のような羊のにおいが苦手?
脂がコッテリ?
タレの味が醤油ベースで濃い味?
......?
でもっ
「羊の臭みがない、脂あっさり、白ワインでも合わせられる塩ベースの洋風タレ...」
という、従来のジンギスカンのイメージを覆すジンギスカンが札幌にはあるんです!
ということで、今回やってきたのは
現在の場所で19年を迎えた『ラムハウス・ケケレ』。
姉男はかなりお久しぶりの訪問。
(カレコレ20年以上も昔、
まだココが別の場所で欧風レストラン『ケケレ』だった時代から
イマの場所に移った後も何度か訪れてましたが、今回は何年かぶりっ)。
丸太をくり抜いたテーブル3卓、あとはカウンターというこじんまりしたお店ながら、
出しているメニューは羊の美味しいとこばかり。
ココのマスター、遠藤シェフはドイツ、スイス、スウェーデンで欧風料理の修業をした方。
だから、お酒のつきだしは「新玉ねぎのプリン」や「ラムのテリーヌ」だったりと、
他のジンギスカン店とはちょっと違います。
まずはラムの刺身(¥770)
『ラムハウス・ケケレ』で使用されているラムは、生後6か月のアイスランド産仔羊。
臭みが全くなくて、やわらか~!
「アイスランド産ラムは臭みがなくて美味しい」というのは、
札幌のジンギスカン好きには周知の事実(?)なんですが
その理由をマスターに尋ねると...。
「ミズゴケだけを食べて育っているからだよ。アイスランドは寒いから草がなかなか生えないんだよ。羊って草を食べると肉に独特のにおいが出るからね~」
いやぁ、ミズゴケね~。クセがないのはそういうワケか~。
今回その理由を初めて知りました!
お次は焼きもので、生ラム肉(¥770)。
やはりアイスランド産仔羊。
刺身でも食べられるほどの仔羊なので、焼く時間は片面20秒、裏返して20秒でOK。
それを特製の洋風ダレでいただくのですが、この透明な洋風ダレがたまらない!
白醤油ベースにバジル、オールスパイス、セロリ、ジンジャーなどを合わせた、
『ラムハウス・ケケレ』のオリジナル!
ジンギスカンと言えばお馴染みの「真黒な醤油ベースの甘じょっぱいスパイスダレ」とは全く違う、
濃いめの白ワインにも合いそうなもの。
やわらかいラムの風味を隠しすぎず、お肉をアッサリ食べられるから
いくらでも入ってしましそうなんです
他にも、アイスランド産よりは味が濃い目のオーストラリア産、
「ラム胸線肉」(いわゆるリ・ド・ヴォーですね)や
「ラムハツ」「ラムレバー」「ラム皮」(各¥730)などの珍しいもの、
「スペアリブ(¥730)」「手作りウィンナー(¥570)」「手作りラムハンバーグ(¥530)」、
「ラムミートソースライス(¥420)」など
欧風料理のシェフならではメニューも並んでいます。
ラムは枝肉を仕入れ、遠藤シェフが半日かけて丁寧にトリミング。
だから、肉も柔らかく、全てをくまなく利用できるんですね。
また、野菜もシェフのご実家の無農薬栽培。
お肉が焼き上がるタイミングと同時に野菜も美味しくいただけるように
予め少しだけ火を入れてくれる心遣いがウレシイ。
もちろんワインもあり。
今回は、赤で『Los Gansos(ロス・ガンソス)』のカベルネ。
ご存じ、チリ産のコノスルの業務店専用ワイン。
(それ以外でも希望があれば、
同経営のお隣のレストラン『ワイン&ヨーロピアンダイニング ダンケシェーン』から
持ってきてもらえます)
札幌で、ちょっと変わった美味しいジンギスカンが食べたい方は
ぜひぜひどうぞ。
●ラムハウス・ケケレ
住所:札幌市中央区大通西16丁目1-11西向き
電話:011-611-0299
営業時間:11:30~14:00
17:00~22:00
(月曜ランチのみ休み)
席数:20席