姉男（あねお）のワインやっちまった？

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ブルゴーニュの白なら、ムルソー（※１）好きの姉男。
この間の２００２年のムルソーが美味しかったため、
また同ヴィンテージのリピート病（※２）が...。

ブルゴーニュのネゴシアン、仲田さんの「ルー・デュモン」、
さらに「クルティエ・セレクション」のため、誰が造ったのかはわかりませんが、
ブルゴーニュ白の良年・２００２年。
また、畑の格付け自体は村名であるものの、
一級畑並みの厚みと酸、ミネラルを持った畑「レ・シュヴァリエール」。

これが３０００円前後ならと、お得感に惹かれて購入。

　　　
■商品名：ムルソー・"レ・シュヴァリエール"[2002]年・ルー・デュモン・クルティエ・セレクション・AOCムルソーMeursault "Les Chevalieres"[2002] Lou Dumont Courtiers Selection
■レビュアー：姉男 

■レビュー内容

色は、ゴールドがかった澄んだ黄色。ディスク厚め。粘性～中。

香りは、白い土など粉っぽい雰囲気。しょうのう。洋ナシのコンポート。パイナップルの砂糖漬け、ナッツなどの香ばしい風味。蜜ろう、ミネラル、黄色いしおれた花、干し草など。

甘い砂糖漬けの果実香と香ばしさ、酸味を感じる熟成香などが混然となって、複雑。
少しヒネた雰囲気もあり。

シャルドネグラスに移してやると、果実香と香ばしさがより溶け込み、なじむ印象。
豚肉を食べたくなる香り。

味：口に含むと、やわらかくフワリとした綿のような口あたり。
辛口、ミディアムボディ。
洋ナシのコンポートのような果実味がゆっくりやってくるが、すぐに酸が追いかけてきて、軽い渋みのような風味も。

飲み込んだ後、白身魚のような旨味と黄桃の風味。
全体的には柔らかだが、土台の酸が意外と太くミネラル感もあるので、骨格がしっかりした印象。

アフターが面白く、線香花火のよう。
細くたなびいているかと思えば、最後にパッと膨らんだのち、しぼむ。

合わせたうち良かったのは、豆腐と豚肉のシューマイ（カキポン酢仕立て）、ゆず・ショウガ風味のカブの漬物。
特に、カブの漬物はゆずの風味とダシの旨みが引きあって、好相性。

香ばしさはあるけれど、酸とミネラル主体のため、
トロトロのムルソーがお好きな方にはあまりおススメしません。

好き嫌いは分かれると思いますが、
熟成ムルソーのレ・シュヴァリエールがこのお値段なら、納得かな。

※１ムルソー～フランス･ブルゴーニュ地方、コート・ド・ボーヌ地区にある白ワイン生産主体（９８％は白）の村。
リッチなテクスチャーで世界的にも有名。

※２同ヴィンテージのリピート病～姉男の習性として、美味しいものや気に入ったものがあると、飽きるまでずっと続けるということがあります。
過去には、ある店の鶏のレッグ焼きを気に入り、週に２回～３回、２年間続けて食べたことがありました。
だから今、こんなにチキンで小心者なのでしょうか。

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