あっしがなんとかいたしやす
助さんや バブルの残党が、あんなこと言うておるぞ
弥七頼むぞ かっかっかっ
この紋所が目に入らぬか~
ずっとしようと思っていて、のびのびになっていた姉男のお楽しみ。
フォアグラの食べ比べ。うひひ。
コレに合うブルゴーニュ...と考えて、かなり迷いに迷った挙句、
コレをチョイス。
(通常フォアグラにはボルドー系のやわらかい赤か、
マディラン※1、シャンパーニュ、甘口白、
柔らかいブルゴーニュあたりを合わせるのが定番)
■商品名:ニュイ・サン・ジョルジュ [1998] ドメーヌ・モーリス・ガヴィネ <赤> <ワイン/ブルゴーニュ>
■レビュアー:姉男
■レビュー内容
生産者はモーリス・ガヴィネ。
1920年、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの栽培家としてブドウ栽培をしていた、
オレノ・ガヴィネ氏により設立。
ニュイ・サン・ジョルジュ村で100年近く続く、由緒あるドメーヌ。
ドメーヌのカーヴ、現在の当主・アルノー(若いです)
10haの畑では全てリュット・レゾネによる自然な栽培(一部ビオディナミ)。
最新ヴィンテージも購入済みなので
その前に、14年経ったらどんな味わいなのか、
硬いと言われたブルゴーニュの1998ヴィンテージがどうなっているのか、
知りたいこともあって、お手合わせ。
結果から言うと...。
可哀想なことしちゃったな
ワイン単体では結構いいんですが、合わせた相手がリッチ過ぎた。
お色気ムンムンのセクシー美女に、線の細い文学青年を
お見合いさせちゃったような感じになっちゃった。
色は、オレンジがかった酸化のニュアンスあるルージュ。
テリあり、粘性は中。
香りは、干し杏、ドライフルーツのミックス(フランボワーズやリンゴ、パイナップルなどのチップ)、オレンジの皮、毛皮、干し肉、トリュフやセップ茸、ジロール茸などのキノコ、腐葉土、鉄サビなどのミネラル。沢庵。
熟成香と冷んやり落ち着いた果実香。
鉄っぽいキンっとした静寂感ある雰囲気も特徴的。
晩秋の夕暮れの森を思わせるような、冷たい空気感あるひなびたイイ香り。
味わい:口に含むと、なめらかな口当たり。ドライでミディアムボディ。
ドライトマトに近くなった、果実味。アセロラやプラムのニュアンスもあり、かつて酸が豊富だったことが連想される。
タンニンは、濃いめのウーロン茶や紅茶のような、柔らかく丸いもの。
酸は、穏やかだが豊富。ヴェールのように優しくゆっくり伸びる。
繊細で、ホッとする枯葉系の味わい。
まさに今が熟成のピークで、飲み頃。
ニュイ・サン・ジョルジュ村の中でも南側のテロワール(※2)の雰囲気が顕著。
この味わいで、¥3000前後はお買い得!
(他インポーターさん扱いだと、¥4500前後で推移しているようです)
実はもうちょっと硬めかなと思ったけれど、
これならキノコのソースを使った淡白なお肉のほうが合ったな~。
熟成した、繊細で優しい味わいがお好きな方には
ぜひぜひおススメです!
涼しくなってきた初秋の夜に飲むにはピッタリ
くれぐれも、ワインの名誉のために言っておくと、
単体だとホントにしみじみ美味しいんです!
完全に姉男のミス。
仲人の道は厳しいな
※1マディラン~フランス・ボルドー地方とスペインの中間あたり、フランス・南西地方に位置するAOC。
赤ワインのみが「マディラン」を名のることが認められている。熟成したものがお手頃価格なので、フレンチレストラン御用達。
※2(ニュイ・サン・ジョルジュ村の中でも)南側のテロワール~ニュイ・サン・ジョルジュ村は北と南で大きく味わいが異なります。
ヴォーヌ・ロマネ村に近い北側やはりヴォーヌ・ロマネっぽいエレガントな雰囲気、
南側のプレモー・プリセ村の区画骨格がしっかりしていてパワフル。
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