姉男（あねお）のワインやっちまった？

立て！立つんだ～ ジョー！

開け～開くんだ～　ボルドー！

（なぜ叫んでいるかは、下記に）

■商品名：ドラジェ厳選！赤字覚悟の398円ボルドーワイン！！【※お１人様１本限りでお願いします】
■レビュアー：姉男 

■レビュー内容

「はっ？￥３９８？ボルドーが？」

大手量販店などでは、たまに見かけるお値段ですが
思わず驚く、ビックリ価格。

このショップで他に欲しいものがあったので、
怖いもの見たさ（？）とレビュー書きこみのおまけに惹かれて、ついでに購入。

ちなみに、生産者のメゾン・ブエイ（Maison Bouey）は
１９５８年にロジャー・ブエイによって設立された、家族経営の大手ネゴシアン（酒商）。
ボルドーの北側にあり、
２０１０年には生産からボトリングまでできる超近代的な生産施設を造り、
世界６０カ国以上にワインを輸出している大きなメゾン。

自社所有畑のほか、ボルドーにある１００の小さな栽培農家やシャトーと契約して、ワインを販売。

様々なブランドや各シャトー名のものを販売するネゴシアン（酒商）です。
（栽培農家のポートレートがついたワインや
　ニーズに合わせたブレンドで企画ワインのプロデュースもするそう

メルローの魔術師、醸造家のミッシェル・ロランがコンサルタントしただけあって、
タンニンのやわらかい、飲みやすいワインを信条としているよう。
品種はメルロ－８０％、カベルネフラン２０％。

色は、濃い色調の紫がかった赤。
縁まで色がのり、テリあり。粘性～中

香りは、茎、黒プラム、バニラ、鉄など。閉じているらしく、全体的に香りが弱く、ひ弱な印象。
抜栓１５分後、カブ、土、ハーブが出て、３０分後には赤リンゴ香も。

ボルドーグラスに移して４時間経ってもさほど開かず、
２日目でようやく果実香が濃くなり、こしょうなどのスパイス、スミレ、ミントなども出る。

味わい:口に含むと、なめらかな口当たり。ミディアムで、辛口。
フッレッシュなカシスや青ピーマン...の弱い果実味。
タンニンは粗めだが、さほど多くない。ミネラルの塩味。
酸は豊富なものの、しなやか。

開いていないメルロー特有の味の空洞感。
酒質自体は水のようにシャバシャバしているわけではなく、
とても詰まって密だけれど、味が弱く、余韻も短い。

２日目にしてようやく開き、黒プラムの味わいと少しスパイシーなアタックが出て
若々しい印象。

やはり、２０１０年だからメルローでもちょっと開けるのは早いみたい。

コレに合わせて、ピーマンの肉詰めを作ったけれど、
ワインが負けちゃった...。
フォン・ド・ボー仕立てのカブのステーキにはまあまあ。

今開けるなら、２日目まで待ってあげたほうが賢明。
通常、このワインは￥８００前後みたいだから、
今回のお値段を考えると、雰囲気は出ていて飲みやすいし、
アルコール度数が１３.５％だから、飲みごたえはある程度あります。

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