姉男（あねお）のワインやっちまった？

今日から新年度だから、新しいノートを

中身何書いてあるの？

さて、今日から新年度だし、新年度のワインコメントを。

ただ・・・、新年度は新年度でも

コメントが例のごとく溜まっているので、今回のものは
2013年が明けた新年、１／３に飲んだもの。

あぁぁ、とうとう3か月遅れに・・・。

BOURGOGNE HAUTES-CÔTES DE NUITS　
CLOS DES DAMES HUGUETTES　2009
（ﾌﾞﾙｺﾞｰﾆｭ・ｵｰﾄ･ｺｰﾄ･ﾄﾞ･ﾆｭｲ　ｸﾛ･ﾃﾞ･ﾀﾞﾑ・ﾕｹﾞｯﾄ）

これはフランス・ブルゴーニュ地方の
「ｵｰﾄ･ｺｰﾄ･ﾄﾞ･ﾆｭｲ」という区域で生産されたもの。

ブルゴーニュのコートドールを拡大 

下記のブルーの部分が「ｵｰﾄ･ｺｰﾄ･ﾄﾞ･ﾆｭｲ」

生産ワイナリーは、ドメーヌ・フィリップ・ガヴィネ。

このワイナリー、
もともとはニュイ・サン・ジョルジュ村に、４代続く葡萄栽培農家。

４代目のフィリップ・ガヴィネが27歳の時、
ワインの元詰めを始め、1988年にドメーヌがスタート。

ドメーヌ～ブドウ栽培からワイン醸造までを自社で
　一貫して行う生産者や醸造所のこと。
　
　主にフランス・ブルゴーニュ地方で使われることが多く、
　個人や家族などの少人数で運営

フィリップ・ガヴィネ氏

父・ミシェルの下で指導を仰ぎ、父が引退した1992年には
12のアペラシオン（産地）、合計10haの葡萄畑を受け継ぎ、所有。

（※12のアペラシオン～ニュイ・サン・ジョルジュ、ヴォーヌ・ロマネ、
シャンボール・ミュジニー、モレ・サン・ドゥニなど）

ワインセラー

で、このオート・コート・ド・ニュイというアペラシオン。

一般的には、コート・ド・ニュイ地区の西側にある裏の斜面。

（先のブルゴーニュの地図で水色の部分参照）

でも、このフィリップ・ガヴィネのワインは
同じオート・コート・ド・ニュイでも
「クロ・デ・ダム・ユゲット」という畑名が入っています。

ここからは、ちょっとマニアックな話。

これはあまり知られていないけれど
実はﾆｭｲ･ｻﾝ･ｼﾞｮﾙｼﾞｭ村内にオート・コート・ド・ニュイと名のる区画があるんです。

この「クロ・デ・ダム・ユゲット」という畑は
ニュイ・サン・ジョルジュ村の１級畑の上部斜面にあり、

オート・コート・ド・ニュイの畑の中でも指折りの良い区画。

はっ？　

つまり、
村名より格下のただのオート・コート・ド・ニュイではなく

ニュイ・サン・ジョルジュ村の中でも評価の高い1級畑に連なった
特別なオート・コート・ド・ニュイ。

コスパがよく、とってもお買い得なもの。

この前の試飲会でも同じ生産者のヴィンテージ違い（2011年）を
購入。

2011年もプルンとした果実味がピュア、雑味のない透明感あふれる味だった！
（しかも、前回より1割ほどお買い得♪）

以下詳細。

● BOURGOGNE HAUTES-CÔTES DE NUITS
　　　　　CLOS DES DAMES HUGUETTES　
 　（ﾌﾞﾙｺﾞｰﾆｭ・ｵｰﾄ･ｺｰﾄ･ﾄﾞ･ﾆｭｲ　ｸﾛ･ﾃﾞ･ﾀﾞﾑ･ﾕｹﾞｯﾄ）
 　収穫年：２００９年
 　生産国：フランス（ブルゴーニュ地方）
 　生産地：AOC（AOP）ﾌﾞﾙｺﾞｰﾆｭ・ｵｰﾄ･ｺｰﾄ･ﾄﾞ･ﾆｭｲ
 　生産者：Dom フィリップ・ガヴィネ
 　輸入元：（株）いろはわいん
 　購入店：さっぽろ東急百貨店（2012年秋のワインフェア）
 　購入価格：３０４５円
 　アルコール：１２.５％
 　ブドウ品種：ピノ・ノワール100％
 　　　　　　（リュットレゾネ⇒減農薬栽培、手摘み収穫、100％除梗、
　　　　　　　　新樽比率20％、14か月熟成）
 

色：濃いルージュ。グラスの底がようやく見えるくらい。
　　輝きあり。

香り：つぶした赤いベリー系とブラックベリー、チェリー。湿った黒い土と乾いた土。肉、丁子、コーヒー、鉄、煙、スパイス、金魚鉢。
抜栓したては少し還元香あるが、スワリングで消える程度。

赤～黒系果実に土が混じる、太めのたくましさある香り。

ブルゴーニュグラスに替えてやると、
ジュヴレ・ジャンベルタンかフィサンのような、村名クラスの香りの印象。

ラズベリーリキュールのような雰囲気も。

味わい：なめらかな口あたり。辛口、ミディアムボディ。
やや凝縮感あるブラックチェリーとプラムの果実味。

酸は豊富で、一瞬舌にピリリとくるほどで、梅エキスのような酸味。
タンニンも口をやや乾かす印象。

まだ樽がなじんでいず、樽由来の辛みも強く感じる。
細身の男性的な味わい。

2日目には少し果実味もふくらんだけれど、
まだ樽がなじみきらないので、やはり開けるのは早かったよう。
あと１～２年は寝かせたほうが美味しく飲める。

とはいえ、ミネラルと酸のバランスがとてもいい、エレガントさもあるワイン。

合わせた料理のメモがないので、何を合わせたか不明だけど

味の濃い地鶏の炭火焼きか、やはり皮をパリパリに香ばしく焼いた鴨に
ラズベリーソースをかけて食べたい雰囲気。

のちのち社長になる器だけど、
今は現場の仕事を覚えるために平社員と一緒に建設現場で汗を流す
中堅会社の二代目社長、といった感じのワイン。

現場のお弁当

足跡がわりにぽちぽちっとお願いしやす