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婚活ブログ ニッポンの婚活ビジネス(元)最前線

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2010年08月03日
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日曜日に、過去のグロービスのクラスで結婚が決まったカップルの記者会見(クラスのみんな向け)ランチがあった。
内容そのものはここで書く話ではないが、その盛り上がりは何とか伝えたい。

そこで、私自身がインタビューするときのスタイルや考え方、コツを形式知化する内容にしてみた。

まず、切り出し。
いくら馴染んだ仲間とはいえ、当人たちは硬いに決まってる。二人で「勝手なこと言ったら承知しないわよ」とプレッシャーをかけ合っている。
この段階で、いきなり「プロポーズの言葉は?」なんて質問を投げかけてもダメ。まず引き出すのにとても苦労するし、聞いたところであんまり感動もない。表面的なやりとりで終始してしまう。

なので、最初はある意味アイスブレイク。
答えやすい質問、記憶が鮮明な質問で、かつ、みんなで共有できて盛り上がりやすい質問から投げる。

なので、直近のメーリングリスト上で、二人が結婚を発表したときのことについて質問する。参加者もつい最近のことだし、全員がMLを追って共有してるので、誰も仲間はずれにならない。
「初めて目にしたときの反応」、「誰は限定的な情報ですぐに察したか」、「誰は鈍感でダメダメだったか」などなど、盛り上がる。

じゃあ、あったまってきたから、次は、プロポーズ話?いや、まだまだ。

次。時系列で追いかける。
聞く参加者にとってはあっという間の1.5年だが、当人たちには人生が変わった1.5年。
どんな盛り上がりカーブを描いたのか、紆余曲折があったのか、聞き手と当人たちの認識ギャップが大きすぎる。しかも、当事者は二人。それぞれの盛り上がりカーブにだって差があって当たり前。これでは、準備なく話を聞いても、心から共感できない。

ということで、時間軸で丁寧にイベントを追いかけ、ファクトを積み上げる
初めて二人だけで食事に行ったとき。経緯、きっかけ、それぞれの心の準備レベル、食事の場や支払いの場面でどんなやりとりがあったのか、具体的に、写実的に。

これも、ファクトベースなので当人たちは答えやすい。しっかりやりとりまで思い出してくれる。ついでに、感情も口にしてくれるようになる。
次のイベントは?その次は?・・・
聞き込むイベントの回数が積み上げるうちに、二人の温度感の上昇が見えてくる。では、明確なティッピングポイントがあったのか、なし崩し的に盛り上がったのか。ここを解明したい。

ティッピングポイントは、あった。あるとき男性が、「つきあってください」と明言した。女性は意表を突かれつつもシンプルに「はい」。
「いまどき、こんなにハッキリ言ってくれるなんて、折り目正しくて好印象だった」とのこと。
彼のほうは、「明確にすることでダメになるリスクもあると思った。でも、はっきりさせないと嫌だったし、ダメならまあいいかと割り切ってた」。

もう、あとはとんとん拍子。聞くまでもない。もはやプロポーズや、ご両親への挨拶はセレモニーである(いや、大事ですけどね)。

ちなみに、聞いてるときにもうひとつの頭で、「何がキーワードなんだろう」「何が重要なイベントで、要因だったんだろう」「メッセージは何か」「他のケースにも普遍化できないだろうか」ということも、考えつづける。
インタビューは、綿密に設計してシナリオ立てて進めないと、おもしろい成果は得られない。今回のように、秘密裏にコトが進んで予備知識が限られるときはなおさら。
なので、流れに沿わない他の質問を遮って止めたり(ごめんなさいね)、ときには本人が恥ずかしくて答えにくい質問はその場にいたEnglish speakerに英語で質問してもらう(当事者女性は英語が堪能なので)など、テクも織り交ぜてみる。

・・・まあ、途中からみんな酔っ払ってきたので制御不能になっちゃいましたけどね。それもまた楽し、ということで。

あらためて、おめでとうございます。

日曜の一番のキーワードは、新婦が言った、
「先生、やっぱり、結婚っていいものですね」
にしましょう。
あ、彼女がいつこう思うようになったのか聞くの忘れた。次回の楽しみにとっておこう。

ではまた。





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Last updated  2010年08月03日 10時24分58秒
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anishi01

anishi01

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著書 「普通のダンナがなぜ見つからない?」(文藝春秋)

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