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カテゴリ:相続FPが日々思うこと
擬似相続破産を体験したい?
相続破産があいかわらず多いようです。それも完全な破産での夜逃げでなくてとりあえず生活だけはできているのですが、とてももとの大地主の生活?ではないといったお話です。ある地主さんはご主人の相続が発生して相続税が払えずに自宅の300坪(庭には蔵もあります)を売却してしまいました。売却後のお住まいは、自分が相続した2Kの貸家です。お風呂がついていない築40年ほどの貸家ですので銭湯に通うような生活になりました。相続財産はまだ1000坪ほどの土地が残っているのですが、どうしてそれを売却しなかったのでしょうか。答えは簡単です。売れない土地だからです。市街化調整地域の田んぼと崖地そして無道地(建築基準法上の道路に接していない土地)の駐車場だからです。ただひとつまともな土地は自宅だけだったというお話です。そんな売れない土地でも相続財産となれば相続税は容赦なくかかってきます。売却も物納(国に売ること)もできない欠陥不動産である土地を持つ地主さんは擬似相続破産が体験できます。これは土地たくさんもっている地主さんだけの特権ですからマンションを生涯のローンでやっと手に入れた一般庶民の世界とは別世 界ですから・・・みなさん(失礼)には関係ないことですから心配いりません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.05.23 11:40:00
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