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カテゴリ:アウトドア・渓流釣り、写真撮影、街角観察
昨日、農家の一室で糸紡ぎをしているお母さんたちを見かけました。 綿の木を育て、そこから採取した綿を紡いで糸にし、それを機織機にかけて布をつくり、最終的には小物入れなどに仕上げるのだそうです。 昔ながらの方法ですから、非常に手間とヒマがかかる作業です。
上の写真は綿の木と、実った綿を取り出したところです。 さて、最初は取り出した綿を種と分離するのですが、ローラーの中を通すと、種だけがはなれて向こう側に落ちるのだそうです。
何度かローラーに通すと、ふわふわした綿だけが残ります。 種とゴミを除いてきれいになった綿を、今度は「弓」という道具の糸に絡めてパタパタと叩いてやります。すると綿の中に空気が入って、綿はさらにはふんわりとした塊りになります。 これを何度か繰り返してから、フワフワになった綿を糸車の端についている針に絡め、糸車を回します。すると徐々に綿はヨリをかけられながら糸になっていくという寸法です。 糸によりをかけるときに、太さが均一になるように仕上げるのが難しく、そこに大いなる熟練した技が必要になるようです。 さて、完成した糸は藍などで染色をしてから、機織機にかけて布を織るのだそうです。 上は昔ながらの機織機ですが、仕上がるのは11月ころになるそうです。 時間と手間はかかりますが、機械では出すことの出来ない手作りの味わいと、暖かな風合いが出せることと思います。しかし、こういう作業はすたれていくばかりですから、時間がかかってもこういう技術は残していくことが大切なのでしょう。 しかしながら、これほどの手間をかけて布を織っていた昔の人々の苦労を思うと、「昔の人は偉かった」と思ってしまいますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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