|
テーマ:史跡巡り(775)
カテゴリ:・柳川・久留米
柳川藩干拓遺跡に来ました。33.1007778,130.4350861 県指定史跡 旧柳河藩干拓遺跡 新開村旧堤記碑 附 供養碑 立石さん改修碑 平成二十年三月三十一日指定 みやま市高田町黒崎開 広大な干潟をもつ有明海周辺地域では、農業生産力の拡大と安定を図って、古くから干拓事業が行われてきた。 「旧柳河藩干拓遺跡」は、柳河藩が藩財政の基盤の強化を目指して積極的に推進した、有明海干拓事業に関わる福岡県指定史跡である。ここに建つ「新聞村旧堤記碑」と共に、最大規模の藩営事業で開かれた黒崎間の「黒崎堤防」や、黒崎開に次ぐ規模の氷治開を開発するため、黒崎堤防の石を利用して築かれた「永治堤防」、干拓地の潮止めと排水のために設けられた「矩手水門」が指定されている。 【新開村旧堤記碑】 文政十一(一八二八)年に九州地方に猛烈な台風が来襲した折、永治堤防のみが決壊を免れた。永治堤防は黒崎堤防の石材を移して築かれたものであり、永治堤防の無事は黒崎堤防(旧堤))のお陰であると感謝し、旧堤築造の功績を称え、天保六(一八三五)年、潮止の地点である立石に建立されたのがこの碑である。碑文には 「延宝~正徳(十七世紀末~十八世紀初) 藩は新開村海浜に堤長一里の築石堤を完成。その後、石堤の外に干拓を進め、土堤を築くが風涛のため崩壊。このため文政八(一八二五)年〜天保五(一八三四)年に石堤の石材を移して土堤の補修工事を行ない、新提完成となった。ここに旧堤の功を顕彰する」 の内容が記されている。 碑文の題字は林あきら(大学頭)、構文は佐藤坦(一斎)、筆書は淡海聞研(関藍染)と、当時の一流の学者によっ て成った、 根府川石(神奈川県産)の石碑であり、有明海沿岸における干拓史を知るうえで大変貴重である。 【供養碑】 黒崎堤防の大事業に従事し、事業の無事の完成を願って人柱になった、立花の長者を祀ったものと伝えられている碑である。現在も地元ではこの碑を大切に祀り、毎年感謝祭が行われている。 【立石さん改修記碑】 碑文には題材「立石さん改修記」とし、新開村旧堤記碑(通称立石さん)が県指定史跡に指定されたことを顕彰し、また指定時にこの碑を改修したことを記念して、昭和三十(一九五五)年四月二十九日に建てられたことが記されている。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.08.15 00:00:24
コメント(0) | コメントを書く
[・柳川・久留米] カテゴリの最新記事
|