ビートルズ、リマスター盤:Revolver
ビートルズリマスター盤を聴いてみた。最初に選んだアルバムは"Revolver"。ビートルズの7作目のアルバム。ライヴ・バンドからレコーディング・バンドへと移行する過渡期の作品。TVやカーラジオからの「音」だけでは、実際微妙なことろは違いが判然としなかったが、TSUTAYAでレンタルしMacに取り込んでヘッドフォンで聴いてみた。全体的な印象としては、1、各楽器の音、ヴォーカル、ハーモニー、手拍子までが際立って聴こえる。 ドラムのスネアの残響音、サイドギターのカッティング音までクリアに聴こえる。2、スタジオ録音と言うのが、これまで以上に非常に印象的にわかる。3、改めてコピー譜を再度確認したくなった。4、再度耳コピーしたくなった。1曲1曲を聴き直してみた。1,Taxmanポールのベース音の素晴らしさを改めて感じる。この人はやっぱり「ベース」だと痛感。これ弾きながらコーラスしてたの?ジョージはほんといい曲つくるわ。2,Eleanor Rigby ハーモニーの美しさが定番の1曲。ポールのヴォーカルがRightからセンターになる境目がくっきり聴こえる。ストリングスがヴォーカルのすぐそばで鳴っている(一緒に演奏している)印象。3,I'm Only Sleeping昔このアルバム辺りから感じていたのは、ジョンのフォーカル・スタイルが変わったこと。そのことを最初に感じる1曲。そのジョンのヴォーカルが以前の音より少しばかり高く聴こえたり、ポールだろうか、途中のうめき声(あくび?)が鮮明に聴こえたりする。ギターの逆回転音がこれまで以上にクリア。コーラスがかなりリアルに聴こえて来る。4,Love You Toジョージの2曲目。インドの影響の強い1曲でご存じイントロのシタールの音が印象的だが、そのシタールの音がとてもクリアでそこだけ聴いているとインド音楽を聴かされているように聴きまごうところ。ジョージのヴォ―カルってこんなに歪んでた?5,Here, There And Everywhere イントロから始まるハーモニーがこれまで以上に美しくリアルに感じ取れて改めて「いい曲」だな~という気持ちが湧いて来る。リードにもちょっとchorus(エフェクター)がかかったような音作りに聴こえた。6,Yellow Submarine メンバー以外にも大勢の人が録音に参加していることでも有名な曲だが、その特徴が際立っていて、改めて楽しめる。Yellow Submarine、当時流行ったいけないものにすごく形も色も似ていたんでしょうね。7,She Said She Saidイントロのリードギターの音圧まで感じる。ナチュラルな歪み具合がわかる。8,Good Day Sunshine ピアノ音。"A Day In The Life"の最後に席を立つ残響音が聴こえるようにタッチがとてもリアルに聴こえて来る。左手の低音域の音ばかり際立って聴こえていたのが、右手の音もクリアに聴こえる。 9,And Your Bird Can Sing ジョンのヴォーカルがまざまざとまさしくマイクの前で歌っているのが感じ取れる(聴こえる)。リンゴのドラム音、主にバスドラとスネアが左、ハイハットとシンバルが右で録音してあることがはっきりわかる。10,For No One牧歌的な感じのする曲だが、管楽器の効果が良くわかる。11,Doctor Robert ベースの音の伸ばし方までクリアに聴こえる。ギターのアルペイジオが全てが際立って聴こえる。12,I Want To Tell Youジョージの3曲目。改めて、リンゴのスネアがドライ。ジョージって意外とちゃんと発音してたんだ。複数の「s」とかまで。♪アンダースタ~ン~ンド13,Got To Get You Into My Lifeブラスの息遣いが伝わって来る。バス音の音ののばし方もはっきりと聴こえる。当時のブラスロックより聴きごたえがするかも。14,Tomorrow Never Knows逆回転のサウンド・エフェクトがとても効果的な事が改めてよくわかる。いま聴いても恐るべきアルバムだなと痛感しまくり。ヴォーカルの処理も今時のロボットヴォイスなどよりも凝っていることが感じられる。延々とループさせてしまいそうなところなど最近の曲以上に凄い。